タウナギ、鱔魚は台湾や華南ではよく見かける。うなぎとかついているが生態的にはドジョウっぽく形態的にはウツボや蛇っぽいわな。
捌いた生状態の身はそらもうものすごく真っ赤で全く魚っぽくない。強いて言えば牛肉に近い色か。割とグロな見た目である。が、まーこの色は血なんだろうな、加熱すると赤みはなくなるので食う段ではそうグロくはないんだけども。
かなり以前に高雄で高雄人の知人に連れられて鱔魚意麵で食べたが、全く美味くはなく臭みが強くて以後全く食べたいとは思わなかった。
しかし最近できた台北市での飲み仲間が台南人で、
「台北でさんざん鱔魚を食べたがどこも美味くない」
「いや鱔魚はうまいもんじゃないんでは?」
「何を言うか鱔魚麵うまいだろ」
「いやいや高雄で鱔魚意麵食べたが美味くなかったで」
「はー高雄は不味いのか、台南には旨い店があるがな」
「ほーワシそもそも『美味いもの揃い』とか言われる台南だが美味いもの食べたことがない気がするわ」
「なんだとそりゃいかんぞ、次回南部に行くときにゃ必ず呼び給い、我こそが美味いものを案内したるわ」
「おぅそりゃ是非に。んぢゃ次回は清明節に台東経由で台南行きますわ。」
というやり取りがあって先日台南に行ってきたのだ。

