肥前屋

天津街、林森飲み屋街のはずれにメジャーどころだが肥前屋という鰻屋がありますな。
ワシが初めて出張で来た頃には既に人気店で大行列であったな。
当時は鰻屋という意識からうな重を所望しておったが、安価ではあるものの味はちょい南の京都屋のほうがだいぶ良かったので、日常食うもんでないし、ってことで肥前屋を使うことはなかった。

7年前に長安東路に日勤するようになり、昼食でちょっと正しき和食を、とか思うと肥前屋か松になるんでたまに入るようになると、うなぎより他のもの、焼鯖とか天丼とかカキフライとかが安価で美味いことに気づき、1, 2回/月くらいで使うようになった。
更に直近数年は周囲がガンガン値上げを繰り返し倍近いくらいの値段となると値上げが少ない肥前屋は相対的に安価になり、”安くて正しい和食屋 & 激ウマではないものの正しくしっかりしたうなぎが安く食える店”として有難き店となった。

で、大変優秀ではあるが周囲がこれだけガンガン高額化する中で気がかりではあるところであったのだが、

肥前屋歇業原因曝光!業者透露「不是租金問題」

あー、やっぱり来たなぁ、と。

でも家賃が高いとか値上げせんとやっていけんってことではないそうで、店主の引退希望によるものであると。
まーな、10年で老舗などと言われる中華圏において40年続けたのはもう古蹟の域なんだし、それもやむなしだろうな。
手頃に気軽に正しい和食が食えるところがなくなるのは残念ではあるが、いつでもいつまでもあると思っちゃいかんわな。
和食モノについては自宅自作と松の焼き魚ランチでなんとかしていかねばならん。

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