目下使いまくっている3Dプリンタ、材料の樹脂がなくなってしまって着荷待ちだった。
失敗してすぐにやり直すときだけ濾して、1つ作るたびに残った樹脂液は固めて捨てておったでな。そりゃそんな浪費をすりゃすぐなくなるというもの。
数日数回程度じゃ樹脂液の劣化はなさそうなのが分かってきたし、今後は濾して使うようにしよう。
モノは一応本体メーカPhrozenの純正品を使うつもり。
5,6割の価格で買えるものもいくつか見つけたのだが、まず純正品での特性をきっちり把握しないと比べることもできる良し悪しがわからんかな、ってな。
純正レジンだって$900/lでそうバカ高いわけでもないし、まだ耐えられるわ。
発注先は、メーカ直販もあるんだけど長納期&高送料なので、代理店の蝦皮での販売品にした。
蝦皮はいつぞやからか”蝦皮店到店“ってのができて、出荷と受け取りの窓口店舗みたいなのがポコポコ出来ておりまして。
都市部の方はこんなの見たことがあろう。最近結構密度が高い。他にも携帯電話屋とかが代理窓口になっていたりもする。ウチから最寄りの蝦皮店到店は携帯電話屋ですな。
んでこの蝦皮店到店を使うと、送料がコンビニ受け取りの1/3くらいになるのよ。そら使うわな、自宅まで届けてくれるんじゃなければコンビニも蝦皮店到店もそう変わらん。
もちろん密度はコンビニにははるか及ばないが、1/3ならねぇ。
ただ、全ての出品者が蝦皮店到店を使ってくれるとは限らないのでそこは選定なりなんなり必要。今回の樹脂購入も、初めに見た1件はヤマト運輸の宅配のみだった。
先週金曜に発注して、今日オシゴト終えた直後に指定店に到着とSMSが入り、樹脂切れでここ2日PC上での机上研究しか出来なかったので早速引き取りに行ってきた。
最寄りの携帯電話屋じゃなく蝦皮直営店にしたんだが、ワシにとっちゃコンビニよりかなり楽だわ。
コンビニだと他諸々のサービスもあるので荷物を受け取りたい旨伝えにゃならんが、なんか”収貨”とか”領貨”とか言ってもほとんど理解されないのでめっちゃ面倒を感じる。
全然通じないならなんかそれなりの単語があるんだろうと思うところだが、たまに、20%くらいは理解されたりもするので面倒なんだよなぁ。
その点ここは基本荷物の受け取りで、発送の場合は脇の端末機でスリップ出してから、というモノなので、荷物を受け取りたい旨伝える、という個人的難関が無いのがラクラク。
コーヒーとかも売っていたが、それを希望するほうが特殊だからね。
受け取り時支払いなのに現金からっけつで行ってしまったというマヌケを繰り出したが、無事受け取り。
今回は水溶性樹脂と4K樹脂を入手。
塗料とかだと水性と油性で乾く速さがだいぶ違うので出来も使い勝手もだいぶ違うが、3D印刷に使うレジンはUV硬化なのでいうほど差はないんじゃなかろうかと。それなら完成品や道具をアルコールで洗わにゃならんより水で洗えるほうが楽ぢゃね? と思ってな。
4Kレジンは、今までの標準レジンより解像度っちゅうか再現性が良くなるはずと期待して。プリンタ本体推奨のレジンは本来この4Kレジンだしな。
値段が$1400と高い、と以前挙げたが、高いのは8Kレジンであって4Kレジンは標準レジンと同額だった。
同額で高性能なら4Kだけつかえば良さげだが、数字上は標準レジンよりだいぶ粘度が高いので使い勝手で差があるのかもしらんし、まだわからん。
前回、比較用に標準樹脂で”Ranni”を作っておるし、早速4K樹脂版Ranniを・・・ではなくて水溶性樹脂のお試しだ。
Ranniは5時間位かかるので明日以降だ。
まずにおい。
ちょっと調べるとよく臭いと言われているが、水溶性じゃないものと大差ない。
匂いの強さ自体は水溶性じゃないほうが強いと思う。
まー原料やメーカによっても違うかもしらんので、Phrozen Water-Washable Gray Resinに対する個人的印象だ。
オシゴトその他でUVレジンに慣れている方には全く気にならないにおいだろう。
粘度は水溶性じゃないものより若干低い感じ。あまり差はないかもしれない。
しかし振った後の気泡は多かったので、やっぱり粘度は低めなんじゃないかなわからんけど。
ほんでは打ち出してみましょ。
出雲大社御本殿の3Dモデルを見つけたのでやってみたのだが、見事失敗、サポートは全て成形されたがそのサポートから本体が外れてしまい成形されず。
自動サポートの配置を見直したがどうもこれかなりサポート構成を吟味しないとならないっぽいので、ひとまず自動サポート機能でサポート不要判定となったチェスの駒セットを出してみることにした。
Kingの背がおもったより高く690層。縮小しときゃよかったとか思いつつ2時間半ほどで成形完了。
洗った水がまだ乾いていないが、これかなり良いな。
キングの冠の細い部分やクイーンの冠やナイトの耳の尖りっぷりも宜しい。
ルークの頂上銃眼部のつながった部分やナイトの顎のなんかわからん垂れにある穴もきちんと出来ている。
うむ、これは標準レジンの代わりにこれ使ったほうが良いな。初めの底面、ステージ板に接する部分の構築20ステップくらいは標準レジンより露光時間が10秒ほど長いが、それでもこっちのほうが綺麗にできそう。
なお、ナイトの耳は触ると固めだが曲がる。靭性が高いっちゅうか。これも細かい部分にサポートが必要になった際、切り離しで有利なので良い点だな。以前の立ちHanakoではサポート切除で指折ってしまったし。
あと、今回得た教訓が2つ。
中は中空にすべし
感光面積が大きくなると、露光終了で一旦樹脂液槽から離れるときに剥がれづらく槽底面フィルムが引っ張られ、バキッというかバリッというか音がして焦る。
音だけじゃなく、ガッチリネジ止めしているとはいえフィルムがたるみかねないし、一度は多分過負荷のものと思われる警告音も出た。
この程度の面積でもこれなので、常に中空を心がけるくらいのほうが確実であろうかと。
まぁ中空にすると、乾燥時に内圧が上がって割れたりしかねないかと思うので、できれば穴開けて中空にするとかが良さげよね。
ステージ板から剥がす際はスクレーパで
今までスクレーパ使ってもなかなか剥がれなくて、今回このくらいなら横に圧かけりゃポロッと取れるんぢゃね、とか思ってやってみたのだが、ルークが1個折れてしまった。
やっぱりきちんとスクレーパ使ってゴリゴリ剥がす必要があるっちゅうことで。
はい、今回は以上。
明日は4KレジンでRanniを出してみるぞ。