高雄1泊2日 1日目

本日は久しぶり2度目の高雄行き。今回はバイク行ではなく鉄道線で向かいます。
しかも高鐡で一気に高雄市に入ってしまおうという魂胆でございます。

高鐡の出発時間は9:00。ここは一応余裕をもって7:30に出発。
汐止站に8:00に到着でございます。

なお、以下かなりの長文写真過多であります。


というわけで、まずは汐止站から台北站へ。ここは普通のローカル線『區間車』で。
別に日本と変わることもないのだけど、一点小さな違いが。

縦切符

わたしゃ日本では横デザインの切符しか見たことがないのだが、台鐡のローカル切符は縦なのでした。
なお急行系のカードサイズの切符は横デザイン。

台北には難なく到着。8:30頃に高鐡改札に到着。
台北はホームに行かせてくれないので、改札すぐの待機場所で10分くらい前まで待機だ。

待つこと20分ほど、乗車のアナウンスがあったので乗り込む。
今回はビジネスなど手配したわけなんだが、家族連れの団体客がいっぱいで満席&非常に騒々しい。電話の呼び出し音も耳が痛くなるほど強烈なのがガンガンそこらじゅうで鳴るのでした。うーむ、こりゃ失敗。たかが90分、ゆったりできないなら普通のNTD1490席で十分だったわい。

ところで高鐡、開業時からこんなことになっている。

各ドアに誰かしら立っている

西武線レッドアローのようにここで検札でもするのかと思えばそうではない。単にお迎えして何か聞かれたりしたら答えるだけ。飛行機みたいなもんだなこりゃ。

そんでもって出発。出るとまずはおしぼりと飲み物&クラッカーが配られる。
で、シートで電源が取れるので思い立ってネット接続など試してしばし遊んでいると、あっちゅー間に台中到着。
知ってはいたけど体感するとやっぱ早いな。
さらに、これまた思い立ってナビ起動。

んー300km/h@雲林

ちなみに地図のスクロールが追い付かなくてナビとしてはまともに使えません。
もちろん鉄道でナビる必要は全くないのだが。

で、すぐ台南に入って少々減速。
春節の台湾一周旅行2日目に通った道発見!

上は高速

ここまで来れば左營も目前、予定通り10:36に高雄左營到着です。
到着し、降りる間際に今回高雄で合流予定のtsubamerailstar殿から電話アリ。
居場所確認や合流予定を話しながら降り立ちますと・・・

暑い! 思わず電話口で「うわっあっつー!」などと口走ってしまいましたわ。
で、tsubamerailstar殿は今三地門にいるので予定通り13:00ころに合流しましょうということでひとまずOK。
さて左營にいるワタシには2.5時間近くの時間があるので、まずは乗ってきた700Tの先頭車両など見に行ってみる。キタナイ、という噂は聞いていたのでございますが・・・

戦闘車・・・じゃなく先頭車

うむ、白い部分にまだらの汚れが。
さて実はこの汚れ、正体は何なのかと申しますと、

ズームアップ

血痕ですよ血痕!
高鐡はまだできて間もないので、周囲の鳥が危険性や速度を把握できていなくて700Tは殺戮しつつ突っ走っているのだとか。T700と呼ぼう。
その他ふらふら見て回り、ホームを出たのは乗客中最後だったと思う。
ホームを離れて上の駅舎に上がりますと、開放的でなかなかご立派です。さすが新駅だな。
さらに、台北では見なかった風景が。

乗務員たち

基地もあるから乗務員もここで交代か?

さて、ホームから上がってきてからは冷房が利いていて涼しいのであります。が、やはりここは一度外へ出て駅近隣の風景を見てみねばなるまい。で、正面から出てみると、

10:30で36℃

おぉ、そりゃ暑いわ。かなわんな。
ところで事前に見た地図では、この新左營近くに蓮池潭があって、そこにあるメジャースポット『龍虎塔』に行ったことがないのだな。
ほいでもって行ってみようじゃないかということでオフィスの高雄出身者に聞いて回ると、結構離れているらしい。
そんなわけでタクシーを使って行ってみますと・・・ほとんど駅前でございました。
なんだ、歩きで行けるじゃないか。まぁ台湾人に距離を聞くのが間違っていたといえよう。

ともかく着いたは着いたのですが、

龍虎塔

はい、工事中で入れません。
竜の口から入って虎の口から出ると罪穢れが浄化されるのだとか。罪も穢れも山もりの私としては免罪したかったのだが、無念よの。
とりあえず近くの観音堂で、竜の口から入って竜の尻から出てきてみましたが。

なお前回、愛河の公園で馬を見ましたが、観音堂に向かう途中で後ろからカッポカッポとリズミカルな音が。

馬車

ここでも馬車が。高雄は馬が名物なのか?
そういえば高雄の道は、台北と違って車が走る部分ではない路側帯や歩道、駐車可能部分が広いですな。
車が道脇に『横列駐車』しているのにはカンドーだ。

とりあえず蓮池潭は一周回ってみた。ほかに孔子廟やハロー市場なる青果&アパレル小物市場がありました。
で、回ったついでにそのまま台鐡新左營站へ。ここから區間車で高雄站に行くのだ。
行ってみるとちょうど5分後に區間車が着く時間。で、切符を買うとここで再びtsubamerailstar殿から着信。
三地門から高雄への移動でハマってしまい、少々遅くなりそうだとのこと。
一足先に高雄に出るので、到着時間がわかったら再び連絡いただくということに。

ほんでワタシはそのまま高雄站へ。
高雄、前も思ったけどなんか空きテナントが多いぞ。

駅正面にも大きく『租』

駅真正面でもこんな感じ。市街いたるところで空きテナントがゴロゴロ。そういう町なのか景気悪いのか。
それなら我がオフィスも高雄に引っ越しなり分室設置なりしてくれないかな。ワタクシ喜んで参りますよ。

さて次、ここから英国領事館に行ってみます。
とりあえず合流するまではあまりゆったりできないので、サクッとタクシーで移動。

領事館下から中山大學

見事な海であります。
ここで再度tsubamerailstar殿から着信。高雄站に13:30着予定とのこと。現在13:00なので、15分ほど見て出ればちょうどかな、というところで。

なお領事館、高い所にあるんだなコレが。

うーん、高いな

中山大學方面を撮った時点で上がってきているのに、さらにそこからこのつづら折れ階段がある。この暑い中で登るのはなかなかのもんだったが上りましたよもちろん。

英国領事館

領事館をそのまま開放して、展示やレストランが入っている状態。
牢屋とかもあって、ちょっと見るには面白かった。周囲の景観も良いしね。

一周見回って高雄站に戻る。もうまるで測ったかのように13:30に到着だ。
駅前のバスターミナルでtsubamerailstar殿と合流し、ひとまず昼食にしましょう、ということでデパートのフードコートに入ってみる。
食べたモノは『肉骨茶麺』
肉骨茶と言えば個人的にはシンガポールなんだけど、久しぶりに見た文字なのでいってみましたバクテーメン。
スープがあっさり豚骨になっていて思っていたバクテーとは違うもんでしたが、これはこれでイケました。
ただしもちろん麺はよくゆでられて軟らかいですわ。決して豚骨ラーメンを想像してはいけない。

なお、この暑さはさすがに2人とも大汗状態でして、日本人おっさんらしくビールで乾杯、と思ったら売っていないのですな。
しかしここはデパート、ちょいと地下に行って買ってきちゃいましたさ。

頂好グルメ

高級な頂好ってのが台北の外れに住む人間としてはいまいち考えにくいのだが、そういうコンセプトの店。

飲んで食って出た直後、フードコートの片付け担当おばちゃんに「ビール飲んでたねあの人たち」とか言われてしまいましたわ。
実はこの手のことはよく言われるのです。で、日本人は変だということになるようなのですな。
台湾人らしい、ビールを飲むシチュエーションがどうもわかりませぬ。

そして合流1発目観光、高雄85大楼へ。300mの展望台に行ってみる。

象の狛犬

ここです。入り口で象が向き合っている。

高いね

見上げると、なかなか高いぞ。

展望台への料金はNTD100。台北101よりかなり安いね。
実は私台北101には上ったことがない。値段が高いし、どうも地元のメジャースポットは行かない性質のようでして。30年住んだ東京でも、東京タワーに上ったことはない。もう一生上らないんだろうな。

なお、ここもエレベーターは高さとスピードが出ます。
展望台からの風景はこんな。

海側

街側

さてここを降りて、んじゃまずは投宿先を決めてそれから動くか、ということに。
市内をうろうろしつつ探すわけですが、どうにも潰れたところが多いぞ。
で、見つけた1軒目は空きはあるけどシングル1部屋NTD1800と高額。ここは無条件パスで次に見つけた高雄港の門近くの華后大飯店がツインNTD2300だったので、割れば1150ってことでOK、ということで決定。
快適なホテルでよかったなり。

暑いし、南国仕様に着替えませう、ということになったのだが実は私短パンサンダルシャツという台湾おっさんセットを持ってこなかった!
そこでまずはホテル従業員から聞き出したアパレル街へ。ここで3点セットを購入し、着替えて再出発。
目的地は旗津。徒歩なのでローカルフェリーでサクッと渡りましょうという魂胆である。

高雄の夜景

ところがこのフェリー乗り場が見つからないのだな。途中でベンチに座っていた人に聞いてみたが、海外の船員さんらしく何と英語「すみません、中文は話せません」と返ってきてしまいました。不意打ちですっかり狼狽して英語への脳内スイッチ切り替え大失敗の上、そもそも今や英語をほとんど使わないので能力も衰えまくり。船上の中文を解する船員にも聞いてみたが、「知らないけど、明日まで待てばここに船が来る」との答え。
tsubamerailstar殿によると、24時間動いているフェリーなのでこの答えは何か勘違いされているのであろう、とのことで、お礼申し上げて引き続き先へ進んでみることに。
結局愛河公園まで出てしまって、交差点に立っている警官にフェリー乗り場を聞いてみると、どうも説明しにくいところらしい。タクシー使いたまえよ、とのこと。
んでタクシーを使うべく少し先へ歩いてゆくと、いつの間にやら先ほどの警官氏、ついてきてくれておりました。
タクシーを止めると、運転手に台話で行きたい先を説明してくれました。うむぅ、すごい”サービース”だ。ありがたいが持ち場を離れていいんでしょうか。

タクシーで行くことしばし、フェリー乗り場到着。

本島側フェリーポート

歩行者と二輪車が乗れるらしい。かなり頻繁に出ています。
ありがちだが、ビーグル犬が1頭うろうろしていました。乗り場の人にかまわれたりしている。
地元の人にはこの航路も含めて道路状態になっているようでして、フェリー内でもエンジンかけっぱなしだったりします。さらに到着すると、

ドドーッ、と

先を争って出てきます。凄いぞこりゃ。
我々も乗りこみまして旗津へ。乗船時間はわずか、3分くらいか。

旗津側フェリーポート

さてさてやはり旗津で海鮮でしょー、ということで早速テキトーに海鮮料理屋に突入。
大皿料理でも2人だから怖くないぞ。
店先に並んでいる食材を指定して、料理してもらうという全土でよくある形式。
アサリ炒め・カジキ刺身・カニ・サツマイモの葉炒めを注文。
これまたよくあるセルフサービス状態で台湾ビールを飲みつつ待つことしばし、まずはアサリ登場

アサリにんにく炒め

台北で貝を食べるとドロドロだったりして恐ろしいのでほぼ食べませんが、これはさすがにうまかった。
調理法も意図通りで大変結構でございました。

半分ちょっと無くなったところで残りが一気に登場。

その他3種

サツマイモの葉炒めは普通ですが、刺身とカニはやっぱり良かった。

で、ビール3本飲んだところで台湾ビール販促小姐現る。

ぷろへっそなるですから

写真撮りたい、というときっちり瓶持ってポージングだ。立派だ。
なんでも6本購入で台北最新流行である使い捨てないMy箸(2段分解式 ペンタイプケース付き)を2個くれるそうなのだ。今回すでに3本空いていたせいか、1つくれました。
わたしゃ割り箸派(自宅でも)なのでtsubamerailstar殿に受け取って戴くのでした。
この携帯My箸、エコ・LOHAS思想も大いに前面に出ているし使っている人たちはそういうのだが、実は主目的は違うのだ。
割り箸類のほとんどが大陸製で、洗浄不足や薬物の害の懸念で使いたくない、というのが真の目的。
紙や電気を呆れかえるほど無駄遣いしていながら、森林保護のために割り箸使いませーん、なんておかしいだろ。

で、この海鮮屋は以上。
旗津の繁華街をうろうろし、たまたま見つけたサンダルなど購入。NTD190と比較的安めでよさげなデザインだったので、2人とも購入。
ひとまず本島に戻るか、ってことでフェリー乗り場へ。乗船すると、

フェリーに乗る犬

行きの船着き場にいた犬だ。
飼い主は付いていない。どうやらこうしてフェリーを使って勝手に散歩を楽しんでいるらしい。
しかも写真撮られ慣れている。床に張り付いて寝ていたのだが、遠めの位置からズームを使ってカメラを向けたらこの通り寄ってきてカメラ目線だ。
降りるタイミングもわかっていて、船が着くと真っ先に出口に張り付く。

ま、まずは宿で一休みしつつ考えるか、と思って帰ってみると、宿のすぐ脇の道に夜市がでている。
宿の小姐に聞いてみると、土曜日のみ開く名無しの夜市らしいのだな。
んじゃちょっと休んで行ってみようか、ということでちょっと休んで行ってみると、休みすぎ、既に片付け掃除状態。
一番手前の片付けていた唐揚屋台が、最後にまだ残っているから、ということで1個価格で2個売ってくれました。処分したかっただけなのはわかるが、冷めきっていたわけでもないのでとりあえず購入。
で、飲み物補給のためにコンビニへ。
そのコンビニ行きの道すがら串焼き屋台を発見。帰りにいくつか所望してみました。

買い物は以上で宿へ引き上げ。収穫はこんな感じで。

戦利品

唐揚げ、甘かったりするんじゃないかと思ったのだが、結構イケました。ビールが進みますわ。
串焼きのほうはOKレベル。花蓮より上、汐止より劣るといったところ。
せっかくだから各地で串焼きを試して評論家ぶってみたいトコロ。

で、2人ともそのまま締まりなく寝ついてしまって、以後2日目に続くのでありました。

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高雄1泊2日 1日目 への5件のフィードバック

  1. Qing Zui のコメント:

    ははは、読み応えありましたー(笑)。
    台湾の人は歩きませんからね。特に高雄は公共交通機関もほとんど機能していませんから、皆が皆バイク。台北のようにバス乗り継いだり、MRT乗るのに階段上り下りしないから、絶対体力ありませんよ、高雄人。で、日本人なら難なく歩く距離を、「え?っ!あんな遠いところを!」なんて驚かれることがしょっちゅうでした。

  2. tsubamerailstar のコメント:

    いやはやお蔭様でネタに尽きない珍道中でございました!(爆)

    しかしまぁ、高鉄は相変わらずボディ汚いなぁと今日も帰路思いました。白というより明らかに黄ばんでいて台湾のそこ等へんにいる犬みたい。(汗)

    ・・・・高雄の夜景欲しいっす。(笑)

  3. Pote のコメント:

    Qing Zuiさまこんばんは。

    > ははは、読み応えありましたー(笑)。

    これは恐れ入ります。
    分割しようかとも思ったんですが、気力が続かなそうな気がして一気に片付けてしまいました。

    > 皆が皆バイク。

    あぁやはり。そんな推測もしておりました。

    以前の住居からオフィスまで徒歩15分なので「歩いたってOKだ」とオフィスの仲間に言ったら「何でバスがあるのにそんなに歩くんだ」と総攻撃食らったことがありました。バス停1区間以上歩かないというのは共通のようですね。

    先ごろニュースで台湾人の子は背が縮んで太った、と言っていましたが、動かないのでヒトとして衰えた(進化した)のかも、なんて思ったりしましたねぇ。

  4. Pote のコメント:

    tsubamerailstarさまこんばんは。
    週末はどうもお世話になりました!
    西部経由南部行きは前からもう一度、と思っていたものの、引き金引いてくれる人がいないとどうもスタートきれませんで、とても助かりました。

    > いやはやお蔭様でネタに尽きない珍道中でございました!(爆)

    一人バイクツーリングでも結構楽しんでいましたが、やはり同行者がいると幅が広がりますね。
    食事にしろ、人との接点にしろ。
    東港の小姐はきっとバスの中で日本語でバカ話しているおっさんどもに気づいて声をかけてくれたのでしょうから、一人じゃ会えなかった人だったわけで。
    体当たりも、仲間がいるとやりやすくて非常に楽しめました。

    > しかしまぁ、高鉄は相変わらずボディ汚いなぁと今日も帰路思いました。

    うむ、白い部分が純白ではない・・・ますます”ホタテ號”ですな。ホタテも移動早いし。

    > ・・・・高雄の夜景欲しいっす。(笑)

    OK了解、ではもれなく3.8MBフルサイズ元画像を差し上げませう。
    私は以前の小港空港の写真と、(あれば)愛河の警官と東港の小姐の写真が欲しいであります! 撮らせてもらえばよかったなぁ。

    まだ宿題として『東部幹線特急乗りつぶし』と『澎湖海鮮食い倒れ』が残っておりますので、機械がありましたら是非ご同行くださいませ。

    今日夕飯のときに『べんそぅてぃっとーいぃ』試してみました。しっかり通じました! 普段國語でいっている店なので「なんで台語なの」なんて言われてしまいましたが。
    これで1個台語習得であります。

  5. ピンバック: 私の「認識台湾」

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