台北で運転免許をとってみよう 実践篇

立志篇での仮免許取得からちょうど3か月。いよいよ受験できる体制が整いました。
重型機車も取りたいこともあり、今日午後に早速受験してきました。


13:30 台北市監理處北區分處到着。遠いんだけど台北市の外国人はここでしか受験できないので致し方なし。

まずは受付を通ってみました。練習駕照のときのおじさんがいたので彼に。
『練習駕照から3か月経ったんで本免許がほしいんだけど』
「試験を受けたいのか?」
『そうそう、試験を受けたいのだ』
「じゃ、まっすぐ行って右に曲がって突きあたり、カウンターに行きたまえ」
仮免のときに身体検査は合格しているので省略なわけですな。
というわけで受験申請カウンター。
以前持ち帰った『普通汽車駕執照登記書』を出すと、写真1枚と練習駕照・居留証を求められて提出。ミッション方式を聞かれ、自用(AT)を選択。ATじゃ困るようになったら改めて書き換えりゃいいしね。
さらに、筆記試験の言語は日本語か?と聞かれました。今まで中文で練習してきたので中文にしようと思ったのですが、こうして後で記すことを思い出し、ネタにするつもりで『日文好』と言ってしまいました!
あぁ、失敗かもしれない。意味不明な日本語が並んでいたらどうしよう・・・
この場で料金支払い。汽車駕執人考験費 NTD450, 考験小客車使用費(自用) NTD102。書類にサインをすると、登記書と領収書を渡されました。写真1枚・練習駕照・居留証はクリップで登記書に留められていたのでとりあえずそのまま。

カウンターの裏に回り、部屋右手のゲームセンター風の場所に行くよう指示されました。32番に行きなさい、と。
で、32番の機械に行くと、まさにゲーム機のような物の管面に日本語で説明が書かれていました。おぉよかった、まともな日本語だ。
まずは機械の操作説明。このゲーム機のゲーム用ボタンを押して進めていくそうだ。緊張感が薄れるな、この機械。
スタートボタンを押してからカウントダウンが始まり、20分以内で30問に回答するというもの。台北市監理處ページのオンライン模試と同じ内訳で30問。楽なもんです。
サクッと2,3分で完了し、ざっと見なおしてフィニッシュボタンを押すと何やら右のほうからドットプリンタの作動音が。管面には『通過したから報告を受けてね』だったかなんだかの中文が出ています。最後まで日本語なわけではないのか・・・
で、音のした右のカウンターに行くとおばちゃんが試験結果と思われる紙を持っていました。『32番だけど、通過したらしいよ』というと頷き、登記書を求められました。添付のものもついたまま丸ごと渡すと、
「実技試験に回しておくから、待合室に降りて」
と言われ、部屋を出て階段を降り切ったところにある汽車待合室へ移動。

右側の壁にコース説明があったので眺めていると、おじさんに「受験ですか?」と声をかけられました。どうやら初めにこの受付おじさんに申し出るべきだったらしい。
続いておじさんと同じ恰好の兄さんが来て、「中国語わかりますか?」と中文で聞かれました。『ちょっとならわかるよ』と言うと、壁面の図を使って試験内容の説明をしてくれました。
内側コースと外周コースに分かれていて、まず内側コースで車庫入れ・縦列駐車・S字を行い、続いて外周コースで直進・安全運転・坂道発進などを行うとのこと。白線をはみ出ないこと、黄色線を踏まないことが注意点。
で、さらに英語の解説書を渡され、パラパラと見ているといかにも検定員風の英語を話すおっちゃん登場。まずはおっちゃんの運転でコース内側のスタート地点に移動。
到着すると「いったん降りて」といわれ、歩いて説明がありました。
まず1人乗車で車庫入れ・縦列駐車・S字をやって見せなさい、だそうな。白線からでないこと、黄色線を踏まないことをもう一度注意されました。よっぽど減点がでかいんだな。

いよいよスタート。ひとりで運転席に乗り込み、折角なのでゆっくりとミラーや座面調整。ミラーは思い切って下に向け、リアタイヤがどこにあるか確認できるように設定。
エンジンをかけ、発進・・・が、いきなりやっちまいました。ワイパーが動き出したのでございます。全部左右逆なんだよな、そういえば。
車庫入れも、折角なのでゆっくりやりました。でもここでもかましました。
もうちょっと入れたほうがいいかな、と思って少し下げると、
ミィミィミィミィ!!
とけたたましい音が。検定員のおっちゃん、「黄色線踏んだよ」と。
あーこの線は踏むとこうなるのか。やっちゃったね。
しかし検定は続く。続いて縦列駐車。
縦列駐車では、据え切り禁止です。2点減点。
でも縦列は据え切りしないとずれやすいのでわざとやりました。これでさらに6点減点確定ですが、しっかりこなせました。
次、S字。
入るのは何も問題がない・・・と思ったら、縁石の内側に黄色線がばっちり引かれてるのです。こりゃ狭いがな。
きっと踏むなぁ、と思いつつも入っていくと、以外にも警告が鳴らない。踏まなかったのか?
で、日本と違うのはS字は行き止まりなのです。後退して出なきゃいけないのだ。
そろそろと出て行こうとしていたところ、真ん中あたりまで来たところで「止まらないでー」の声。こまめに止めて確認してたのがいかんかったか。
しかも、最後のカーブで右前輪が縁石に触れるギリギリのもはやのっぴきならない状態に!おっちゃんに『もう動けませぬー』というと、
「うむしかたない。もう『一度だけ』チャンスをあげよう。バック開始地点まで戻って」
なんか、一度だけ、を強調されたけど、これはお目こぼし?
さらにここで思い出したのだが、S字の黄色線は踏んでも警告鳴りませんね。縁石ギリギリまで行っても鳴らなかったわけだから。
でもってありがたくやり直し。今度はもうスムースに脱出。一度やりゃポイントはわかるね、これ。

いったん停車し、おっちゃんに乗ってもらって外周コースへ。外周は問題のありようもないはずなんだが、またやりましたワイパー。ハズカシイ。
最後のポイント坂道発進。左右のタイヤ幅いっぱい近く黄色線が迫っているので進入が少々緊張。さらに狭い2本の白線の間に前輪を入れなきゃいけなくてプレッシャー。しかしここまで来るとかなりこの車にも慣れているので無事にクリア。最後にロータリーを回って終了。・・・と思ったら、最後に前進で元の位置に駐車するよう指示が。検定外だと思うが、おっちゃんの趣味か?

そこまでやって終了。『好ー、很好了!』と言ってくれました。合格?
そのままボンネットで書類を記入し始め、奥の二輪検定場をさし、「あそこで待ってて」といわれました。
なんかわからぬままそっちに行くと、おぉ、ここは免許証発行カウンターじゃないか!合格らしい。
しばらく待っていると自転車で私のものと思しき登記書が届けられ、さらに5分ほどで免許証が発行されました。ここでもう一度支払、汽車駕駛執照費 NTD200。
発行担当のおばちゃん、いろいろ説明してくれました。免許証の全項目について。
有効期限は居留証に準じて同じ日。なので私は来年8月で切れます。居留証の書き換えをした後で免許証の書き換えをするそうで、書き換えはうちに近い八徳路の事務所でできるそうだ。

要した時間は40分ほど。早いっすね。

さてさて、次は二輪。
もう一度はじめの受付に戻って、藍23(汽車は藍21)の登記書をもらい、記入しました。
さらにもういっちょ受付に戻り、次にどこに行けばいいのか聞いてみると、身体検査に行くよう言われました。ほぅ、いったん合格すると身体検査は再検査なのか。
でもって身長・体重・聴力などの検査。でもなぜか前回やった視野角や動体視力はありませんでした。機車はないのか既に免許もちだからなのか不明。
というわけで料金も体検費 NTD100のみ。
そして再度受験申請カウンター。
登記書を出すと、同じく写真1枚と汽車駕照・居留証を求められて提出。
汽車もちは筆記免除となります。
NTD125を要求され支払い、出された帳票にサイン。ここで「自分のバイクもってるんだよね?」といわれてしまいました。もちろん持ってませんがな。
「あーごめん、NTD150だ」ということで、追加NTD25を支払い。
つまり汽車免許有り検定費NTD125, 検定車使用料NTD25という内訳。

今回はいきなり検定場へ。汽車のときの階段を下りずに渡り廊下で二輪検定場に向かいます。
検定場の周りには観客だか応援だかの若人がいっぱいいます。
スタート地点である狭路の脇に小屋があり、そこに試験官らしきおいちゃんがいたので声をかけようとすると、先に何か言われました。
うっわ、ここのおいちゃん、台湾語ダラバ!
まー身振りを読んで待っていると突然中文で「そこのヘルメットかぶって待つんだよ!」と。怒られたぞ、理不尽に。
ま、こんなことで気分を悪くして運転に影響を出すのもあほらしいので気にせず準備。準備が終わると早速検定、ここで登記書を渡してようやく外人だと知ったらしい。様子急変。丁寧な説明を受けました。まー大体こうなるんだよな。気にせずにおいてよかった。
しかし検定車、なじみません。バランスが悪いっちゅうかなんちゅうか。
最初は狭路バランスなわけだが、いったん足つき。
2度目はもう思い切って駆け抜けました。7秒いりゃいいんだからということで、7のカウントが出た瞬間通過。
で、ターンしてまずは信号。・・・青じゃん。
続いて踏切。3回カンカンなって終了。あっさりだな。
次は黄点滅横断歩道。こともなし。
終わり。あっさり。30秒もかかっていないような。
で、小屋に戻るとすでに登記書がかごに入ってます。点数を見ると97点。おぉ、ふらつきを見てたな。あっさり&いい加減っぽいけど存外しっかりやってるじゃないか。

再度免許証発行カウンターへ。同じ場所ですから。
さっきのおばちゃんに『また来ちゃったよ?』と言いつつ登記書を渡すと、これまた5分ほどで免許証発行完了。おばちゃん「汽車と一緒なんだけどね・・・」と言いつつまたもしっかり説明してくれました。

以上で目標達成!
今日の成果物公開。

クルマ

バイク

日本と違い、1枚にまとまってはいません。
ということはたとえば二輪で免停になっても車は乗れるってことだな。
駕照號碼の欄には、居留証No.と同じものが入っています。免許証専用の番号ではないんですねぃ。

ちなみにすべてトータルでかかった時間と費用は、
時間 : 1時間半 ( 仮免20分、本免40分、二輪30分 )
費用 : NTD1362 ( 仮免260、本免752、二輪350 )
安いの早いの。どこぞの牛丼屋のようだ。

ちなみに試験は一言でまとめると、非常に簡単です。
実技はとにかく車両の操作状態を見ることに集中してますね。
筆記は、日本で取っているならちょっと予習すれば絶対合格でしょう。
もし日本での経験がないうえ中文に不安があるなら、日本のテキストで日本道交法を覚えてから台湾の問題で小修整、という方法もアリだな。
時によって違うだろうと思いますが、検定車は四輪も二輪もかなりバランスがよくないものでした。
四輪は無理ですが、二輪は可能なら事前に慣れておいた自前(借り物)を持ち込むほうがラクでしょう。

さて、これで大手を振ってバイク購入できるぞ!明日が楽しみじゃわい。

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