台北で運転免許をとってみよう 立志篇

半月ほど前のことではありますが、運転免許を取ろうと思い立ってしまいました。

台湾は日本との国交がないせいか、国際免許は通用しません。しかし日本の免許を持っていると取得が楽且つ早くなるので持ってきたほうが良いですね。しかしわたくし実は日本への退路を断とうと思って銀行口座共々免許証も返納してしまったのでございます。


そんなわけでこちらで新規取得。日本でも教習所に通ったことが無く運転免許試験場の直接試験で取ったので、ここ台北でも同じく教習所は避けて取ってみます。実は一度教習所の下見にも行ったのですが、毎日必須の教習と台湾語の学科講習がきつそうだったので挫折。

まず申請の方法を探すため、日本人の経験談をGoogle様にお伺い。しかし日本の免許なしで且つ教習所を使わないなんて奇特な例は見つからず。仕方なく監理處(運転免許試験場にあたる施設)のWebページを掘り下げ掘り下げ調べてみました。

台北市居留外国人の取得までの手順は、

1. 台北市監理處北區分處で小型汽車練習駕照を申請(要身体検査・無試験)

2. 練習期間3ヶ月

3. 筆記試験・場内実技試験

4. 試験合格後免許証発行

日本とほぼ同じですな。仮免許に実技試験がないのが違うくらい。練習駕照申請のために練習する必要はないので早速申請。

11/2、午後半日休暇をとって、居留証と写真2枚を持って台北市監理處北區分處へ。入口入ってすぐに案内カウンターがあったので、そこのおじさんに『練習駕照の申請をしたい』と伝えると、申請用紙をくれ、『書いたら案内カウンター左手の部屋で身体検査ね』と指示されました。

右手にあるライティングテーブルで書類作成。でも写真貼付欄の大きさが妙にデカいんですが。Webの案内では1インチを2枚となっていたのに貼付欄は名刺半分くらいのサイズ。案内カウンターに戻って『写真が小さすぎるけどいいかな?』と聞いてみたら、言い終わらないうちからOKだと言われました。引っかかる人が多いってことか。

で、今度は受付カウンタ左手の部屋へ。おばちゃん2人と医者っぽいおじさん1人、おねぃさん1人が横並びで座っていました。誰に頼めばいいのかわからないまま一番手前にいたおばちゃんに中国語で『検査してください』と言ってみると日本語で『日本人ですか?』と。まーこれは良くある問答ですな。とりあえず声をかけるべき人はこの人で正解でした。ここから奥に向かって身長・体重・聴力(ここまで1人目)、視力(2人目)、両腕を挙げて手のひら開閉・スクワットの検査(医者っぽいおじさん)をして最後に検査料支払い。体検費100+体能測検費60で計NT0。

続いて部屋を出てちょっと先に進み、右に折れてすぐのところで視界と暗視の検査。これが終わったらすぐ隣で練習駕照が発行されます。ちなみにここで『日本の免許証出して』といわれました。案の定。『返納したから無いのさ。練習駕照申請だよ。』と説明が必要でした。発行手数料はNT0。
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練習駕照Get!

更に『自分で練習するの?』と聞かれ『そう。教習所には行かないよ』と答えたところ、なにやら紙片を渡されました。
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日本でもありますね。注意書き。注意事項の内容は日本とは結構違いますが。

『終わりです。3ヶ月間しっかり練習してね』とのことでこれで終わりらしい。・・・がしかし、申請用紙も一緒に返ってきているのです。これはどうすんの?と思い聞いてみると、申請用紙は本免許の受領まで同じものをずっと使うらしい。というわけで持ち帰りなのです。

更にもうひとつ、日本ではこの時点で渡される”練習記録用紙”がないのです。これは聞いてみても良くわかりません。

「練習の記録は必要ないのですか」
” もちろん練習しなければいけません。3ヶ月がんばって。 ”
「いえ、その練習は証明しなくて良いのですか」
” あー、だから渡した注意書きの通りに練習してください。 ”

上記やり取りの繰り返しになってしまって、よくわかりませんでした。3ヵ月後に受験するときに何か言われたらその場で聞いてちょちょいと作ればいいか、ってことにして帰ってきました。

筆記試験は監理處Webの模擬試験で練習すればOKでしょう。既にほぼ合格点が取れるようになったし。実技試験内容は日本の仮免試験とほぼ一緒ですが、後退S字があるのでこれだけ1度やっておきたいかな、といった感じで。

さて後は2月初めに試験を受けるだけ。ちなみに車が手に入る予定は無い・・・。

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台北で運転免許をとってみよう 立志篇 への4件のフィードバック

  1. 寅ちゃん のコメント:

    初めて書き込みさせていただきます。
    台湾での起業・移住を模索していて、このサイトに行き着きました。
    日本でも教習所で免許を取得する方がほとんどな中、台湾で直接受験にチャレンジとは、本当にすごいですね。
    私は根性なしなので、移住の際には日本の免許を最大限活用しようかと・・・。
    ちなみに四つ輪ではなく二輪です。

    台湾移住を夢で終わらせないために、たまに勇気を頂きに、先輩サイトにお邪魔させていただきます。

  2. Pote のコメント:

    寅ちゃん様、初めまして。

    > 日本でも教習所で免許を取得する方がほとんどな中、台湾で直接受験にチャレンジとは、本当にすごいですね。

    私にとっては、毎日必須の教習・台湾語混じりの学科講習、と、教習所通いのほうが遙かに難関でした。
    せめて日本で経験があればもう少し検討したかもしれませんが、それもないので教習所下見後に即断でした。

    > 移住の際には日本の免許を最大限活用しようかと・・・。

    それがよいでしょう。身体能力検査と学科試験後にすぐ入手できます。
    返納などもってのほかです。

    また、頼れる親族を日本に確保しておくことも重要です。
    できることなら住民票を残しておくくらいが良いでしょう。
    海外での生活で困ることはないのですが、ありとあらゆる権利が保証人や住民票と結びついているので、日本に、入出国以外では日本人として扱われなくなります。

  3. 寅ちゃん のコメント:

    Pote様
    アドバイスありがとうございました!
    なるほど。
    頼れる親族、住民票。
    いろいろ学ぶことが多いです。
    また、お邪魔させていただきます。

  4. Pote のコメント:

    寅ちゃん様こんばんは。

    > 頼れる親族、住民票。

    親族に関しては普通は問題ないでしょう。
    万一保証できる親族がいない場合は、完全に日本を引き払うか住民票を残すかを検討する方がよさそうです。

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