以前記したことがあったと思うが、当地において刺身といえば”ブツ”である。
当初数年は単に道具が合わないとか技術が拙いとかなのかと思っておったが、板橋のそこらにある『日式』料理屋でもいまや道具も技術もそれなりなので、まともなうまい刺身が出せる素地はある。魚は当然OKだし。
ではなぜ、刺身を称しつつブツばかりなのかといえば、うっかり適切な厚みにすると「あの店は身が薄くてケチっている」などと無知な悪評が立つから、なのである。
飯時にはやっているかどうかでうまいかどうかを見る傾向だし、うっかりそんな評判を得てしまってはかなわん、というわけでモゴモゴするほど厚いブツが出てきてしまうことになるわけだ。
実際、魚まるごと注文や持ち込みの魚を捌く店、たとえば庶民的なところで快炒店であっても、そういう魚を刺身に指定すると『刺身』が出てくる店も多い。
その前提をもって、下記。
Gigazineなるところのエントリ。いや、ニュースらしいので記事か。
厚切りの刺身がたっぷり食べられるタカマル鮮魚店2号館の「タカマル定食」を食べてきた
厚切りだとうまい、素晴らしい、的な感じなのだが、刺身としては厚くちゃうまくないはずだと思うな。
うまいんだとするとそれはその魚自体が良いのであって、適切な刺身に調理すればもっと美味いんじゃないかねぇ。
そういえば今年は2月から6月まで東京張り付きだったので屏東鮪魚季を逃した。
今はカジキか。南東部でカジキブツが食いたいのぅ。