ちょいと、普通の日本の方に突っ込まれたことがある。
曰く
「麺麭がパンって、焼きそばパンだな。麺麭の店って焼きそばパン専門店な感じで。」
だそうだ。
わたしゃ端から日本を捨て去って来たのでいちいち日本語で考えて脳内翻訳、なんて使い方をしないので考えもしなかったし、在住の長い方は既に慣れておられると思うが、日本語と関連付けるとこういうイメージになるらしい。
麺と麵は字がほぼ同じだが、指す意味は違うものだと思うんだな。
改めて考えてみるに、
麺 : 細長い粉もん
麵 : 粉もんそのもの
こんな違いだと思う。
日本では米粉/ビーフンは麺を食べるが、中華では麵食ではない。
日本では餃子は麺を食べるわけではないが、中華では麵食。
そばはこちらでも”蕎麦麵”だが、小麦粉入りだからではないかと思う。蕎麦粉100%だったらきっとそれは蕎麦麵ではないんじゃないかと。
日本語の”麺”の訳は、おそらく”麵條”かな。でも米粉や十割そばは麵條ではないのでしっくりこない。
どうだろう、ここまでくれば麺麭がパンでも違和感ないんじゃなかろうか。
ちなみにケーキも麵だと思うが、名前は卵が前面に出ていて蛋糕。
クラッカーも麵だと思うが、名前は蘇打餅。
餃子や肉包や花巻もあるし、小麦粉食材ならなんでも**麵、というわけでもない。
明治期の本を読むとパンは大体の場合「麺麭」って書かれてますよ。いつの間にか捨てちゃった言葉なんですよね。
明治期の本様、はじめまして。
> 明治期の本を読むとパンは大体の場合「麺麭」って書かれてますよ。
江戸の書物でもそうでした。
名残か、今でも多くの日本語IMEで『ぱん』から変換できるようですね。
手持ち5種では、WM6のATOKと種別不明な日本携帯電話のIMEだけが変換候補にありませんでした。