先週金曜から一週間、「台日文化交流青少年獎學金」で日本の学生十数人が来ているそうな。”台湾で李登輝と握手!”もあるぞ。
飛虎將軍廟に行って、君が代や海ゆかばが時報/祝詞として流れたり歌われたりしていることにびっくりだそうだ。
飛虎将軍廟の杉浦茂峰はスーパーメジャーでありますが、他にも方々に日本人が神格化して祀られています。まぁ様々事情があって独立して廟社を持っているのは少ないのですが、超有名どころでは、
・ 森川清治郎(廟あり 合祀)
明治政府の警察官。治安はもとより教育・公衆衛生など口煩く指導したそうであんまり台湾人に好かれるイメージじゃないけど、熱心で実行(耕作の手本を見せたり、病人を背負って山を上り下りしたり)を伴っていたので任地住民から大きな信頼を得たそうだ。
増税の減免を総督府に嘆願するものの失敗し、かえって懲戒を受けてしまい、失念で自殺。
・ 太田艦長(廟あり 合祀)
海軍38号海防艦の艦長の遺骨が祀られているそうな。でもご神体は『にっぽんぐんかん』と書かれた軍艦の模型。そんなわけでここの祝詞は軍艦マーチ。海の神様として日夜漁業関係者を主に拝拝されています。同じ人が祀られているってことで靖国神社ツアーもやってるとか。
墓や銅像だけだと一気にたくさんあるのですが、これまた超有名どころでは、
・ 六氏先生(墓と記念碑 以前は社あり 合祀)
明治政府の教師6人。治安悪化で地元住民に避難を勧められたが『殉職上等』と残り、抗日ゲリラに殺されたそうで。
・ 八田與一(墓と銅像)
水利技術者で、不毛の嘉南平野を嘉南大圳で潤した世界的技術者。気難しい人だったらしいが非常な尊敬を集めていて美談たくさん。記念館もある。
台湾大学も、元は台北帝国大学ですね。残念ながら京城帝国大学はなくなって建物だけ使われている状態ですが。
日本では近代史は殆ど学ばず、特に戦争期は触れないのが美学になっているようなので皆知らんのでしょう。
台湾やインドネシアに行くといろいろ教材がありますね。ちなみにインドネシアの独立記念日には国旗掲揚に日本軍スタイルの人がいます。
光復でたくさん撤去されたりしたそうですが、守られたり再建されたりして、小さなものも含めれば全土にたくさん日本人が奉られています。
各地にある忠烈祠にあたるのが靖国神社か。内外にうるさいのが多いけど、台湾基準では自衛隊の儀仗兵つけてもいい感じだな。