BENQ LCD FP737s 再生 – 原因調査の巻

午後から、先日戴いてきたLCDの修理を始めました。
簡単に『直せそうなヨカン』などと書いていますが、はたして・・・

また故障しそうな気がするので、次回以降のためにそれなりの用語や部品の品名などを記していきます。読み物として面白い保障は致しかねまする。


まずは外装外し。大体ここが一番の難関になるんだよなー、などと思いつつ全ビスを外してみました。で、”パッコン”と外れることを期待するわけですが思ったとおりがっちりくっついています。
そこで側面をよーく見てみると前キャビと後キャビの組合部分の隙間に怪しい隙間が2か所。マイナスドライバを突っ込んで押してみると前キャビのツメが外れ、パコッと隙間ができました。後はこれのくり返し。隙間の部分はドライバを差し込んで押しこみ、隙間間は抉ってゆくとパコパコと簡単に外れていき、無事キャビ分離に成功。
スイッチ基板はフロントキャビ、本体はリアキャビについているので、スイッチ基板から延びる線材を本体から外し(コネクタが固い!)、さらに本体とリアキャビを止めるビスを抜き、ツメを外してゆくと無事分離完了。

内臓

次は液晶パネル&バックライトと制御部の分離にかかります。
このアルミテープの貼りものは何の目隠しかねぇ、ということでのぞいてみると、バックライトのものと思われる線材が4本伸びています。バックライトは上下2分割で2つあるようです。
そこでまずはこの線材を引っこ抜きます。

こんな具合でつながる

あとは液晶用のFFCを外せばOK、パネルが外れます。

制御部

右の小さいガラエポ基板がコントロール&IF回路、左の大きなベーク基板が電源部です。
電源基板はもうこの状態でベークが焦げてるっぽいところがありますね。場所的に高圧ブロックだと思いますが、まぁ外してみましょ。

この2つの基板、ピンヘッダでつながっているので別々に外すのは厄介です。2枚まとめて取り出し、その後分離したほうがよさそう。

でもってこの怪しい電源回路を見てみると、ちょうど焦げた部分にパワートランジスタが載っています。語りかけてくるがごとく怪しいですね。
そんなわけでこのトランジスタ各端子の導通を見てみると、何と全ピン導通。まずはここ確定。
で、この部分はバックライトのドライバなので、同じ回路がもう一つあるわけです。
トランジスタを外した状態で2つの回路を比べてみると、これは同じ状態でした。2回路同時に逝っちゃってるってことがない限り問題なしでしょう。
あとは可能性としては高圧トランスもあるのですが、そうそう壊れるもんでもないしOKだと思い込もう。業務じゃないしいい加減でも良いのだ。

これで一先ず原因調査完了。要交換部品ありということでLCDには手術途中の開腹状態で部品手配を待っていただく。
で、癌細胞はこいつ。

2SC5707

Q759,Q760 (Q739,Q740)

調べてみると三洋の現行品なので、入手は難しくなさそう。光華商場に売っていればベストだが、売ってなかったら三洋からサンプル戴くかな。

作業時間1時間。簡単でよかったよかった。

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