飼い犬の海外移住(1)

さて次なるは犬の輸出・輸入であります。
こいつは、当初は家族で飼い始めたのですが後に各人分かれて住むことになってしまい、行き場を失ったので私が引き受けてペットOKアパートで一緒に暮らしていたのでした。
しかし海外移住を決めてしまったので移動がつらかろうと思い、八ヶ岳の長期預かり施設に預けることを考えたのですが、”一緒に行きたい”と訴えるもので(バカっぽいですが、わかるもんです)、同行させることにしました。


動物の輸出入といえば検疫、より気にするのは送り側より受け側、ということで6/2から早速まずは台湾の情報を調べました。
ここでなかなか恐ろしい一文に当ったのでした。
『必要書類が揃っていない場合や、申請書、証明書の記載内容が不十分な場合、該当する犬猫を日本へ返送する、あるいは隔離、殺処分などの措置がとられる。』
おおぅ、ミスできないっす。どれにしても死んでしまうではないか!
( まぁこれはあくまで規則文でして、実際にはそんな酷いことにはならないようですが )
さて覚悟を決めて完全な手配をするためにどんな書類を用意するのかを問い合わせてみました。すると回答は『手配詳細は日本検疫所に通達してあるからそっちで確認してね』でした。
おぉそうか、では、ということで成田検疫所に聞いてみると、『台湾政府側へお問い合わせをされ、通達済みとのことですが、当方で改めて確認いたしましたが、通達は来ておりません。』
はぁ、左様ですか。自分自身の出国手配でも台湾政府のいいかげんっぷりには散々振り回されたのでちょっと慣れてしまいました。
人によって言うことが違うので正しい方法がわからないのです。それでも台湾現地の政府機関はまだましで、日本の”台北駐日経済文化代表処”(他の国の大使館や領事館に当る施設)は応対も感じが悪くてもう・・・
致し方なく、台北駐日経済文化代表処に直接乗り込んで確認することにしました。
検疫の担当部門は経済部でしたが、経済部の対応は本国並でわりと気分良く話を伺えました。査証部がよくないんだな、きっと。
結果、なんでも6/6から処理が変わるそうで、そこで齟齬が起こったらしい。

日本から台湾への犬の移動に必要な書類は
– 輸出検疫証明書
– 輸入同意書
– 申請者のパスポート(コピー)
この3つでした。
輸出検疫証明書は、事前に検疫所に日時を連絡しておけば空港で1時間ほどで発行されるとのことでこれはOK。
輸入同意書は、出発30日前までに台湾の防疫検疫局へ申請し、予め入手しておく。
輸入同意書発行の条件は、
– 出生以降日本で飼育されたか、輸入までに6カ月以上日本で飼育されたものであること
– マイクロチップ認識番号があること
– 日本で過去2年間、狂犬病が発生していないこと
– 妊娠中の場合、輸入時に妊娠4週以内であること
– 狂犬病不活化ワクチン接種後30日以上1年以内に入国すること
– 中国語・英語のいずれかもしくは両方で記載されていること
こんなもんです。うちの犬は日本生まれ日本育ちの5歳なので、まずは早めに狂犬病ワクチンとマイクロチップを打っておけばOKだ。
というわけで、6/5にマイクロチップ注入。混合ワクチンも打っておきました。
マイクロチップの注入器はハンドガンか?というほどのインパクトがありましたが、打たれた犬自身はいたって平静でした。
ほんの数分で終了。AIPOというチップ番号を登録・管理しているところに登録するための申請書をもらいました。
今回は検疫通過が目的なので必要ないのですが、せっかくなので番号登録もやってみました。
5469217.jpg
この申請書をAIPOに送ると、
5469221.jpg
これが届いて登録終了、と。簡単ですな。
混合ワクチンと狂犬病ワクチンは間隔を置かなければならないそうで、6/19に狂犬病ワクチン接種をし、証明書を手に入れました。

後は出発30日前(予定では8月15日)に輸入同意書を申請すればOK!輸入期間は出発予定日から2週間先までの設定で作ってもらえるそうなので、問題なかろう・・・
と思っていたのですが、更に問題。海外移住(2)で書いたとおり、私の入国許可が下りなかったのです。
さあどうすべぇ。入国許可を待ってから輸入同意書申請では時間がかかりすぎる!
・・・長くなったので以下は別途!

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