ちょっと大きめの小さなラニ

サードパーティ樹脂のリファレンスとして置物なのに役立っているRanni様だが、自社製品向けにゴリゴリ調整できるAqua 4Kと多くの対応性が必要なサードパーティ製を比べるには細かすぎて哀れなのではとか思ったのですよ。

イヤまぁもちろん比較用とか実力確認用とかのモデルはもっと適したものもあるさ。
でも0.1mm単位の溝とかオーバーハング曲面とかが並んだもん出してもその後なんも面白くないっしょ。

今のリファレンスRanniは元モデルから70%縮尺。これはスライサの自動縮小で70.06%になったので、切りよく70%にした次第。
でもこの機種の経験がついてくるとホントの限界が分かってきまして、89%までならいける。

なのでここでいっちょ85% Ranni the witchを打ち出そうかな、と思い立った。

そういうわけでカリカリに詰めれば89%にできるが、それなら90%にしたい。しかし若干欠けてしまう。
ほならまぁ85%にすっか、ってな感じで85%にした。

スライス用のデータを用意。

樹脂節減と槽からの引き剥がし圧を下げるため中空にし、底面にドレン穴を開けてある。自動作成される穴埋め用プラグは削除処分。底面だし使わん。
2.1mm未満の肉厚だと外套にも空洞ができ、構造上外套のドレン穴は開けられない。また、肉厚2.2mm以上にすると首で空洞が切れるので、頭の空洞に残る樹脂液が抜けない。微妙なところで肉厚は2.1mmで。
傾け方向を逆にして、帽子のエッジが本体の下に入り込むように配置。こうせんと納まりきらんのよ。

本体手前の赤いのは成形領域外警告。でもサポートの足底面だし、この程度切れてもサポートは機能するのでここは割り切り無視。このままスライスにかけて成形開始。
大きさが2割増しで所要時間も2割増し。まぁそりゃそうだな。

そして完成。

2割増しってだいぶ大きいんだな。
服の前合わせ目についている結び目3個も全部くっきりだし、左目開いて右目閉じているのもわかる。左目下の墨だか傷だかもあるのはわかる。

でも、顔とか4つの手についているサポートは外すのが厄介。硬いものが当たると傷がつくがそれは白化するので、顔とか要らん目立つ傷がつくし、指とか折りかねないので神経すり減らすことになるわ。
これの場合はさらに後方にも10°ほど傾けて、口と額のサポートは排除、手のサポートはよく検討すべきだが基本排除で行くべき。
完全真っ平らな底面部とか、帽子のシワとか外套のトゲとかには積極的にサポート付いてもOK、真っ平らなら傷を残さず削りやすいし、不規則な凹凸が多ければ白化傷でも目立たないし。
ということで保存データは再修正、本体を後ろに10°傾け、上半身の外部サポートは全て削除。今回はもう打ち出さないけど将来出す機会があったときのメモってことで。
ついでにサポート位置を調整して、領域外警告が出ないようにしておいた。

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