昨夜、民放テレビ各局と赤十字がチャリティ番組をやって募金を募っておった。
なんか中田英寿とか出てたぞ。木村拓哉の手紙とかもあった。”相信希望Fight & Smile募款晚會”とかいう番組タイトルで、4時間だったそうな。
それはまず置いておいて、昨日の昼。
アシスタントたちと昼食に出かけた際に政府が出した義捐金NTD1億の話が出て、
「1億なんてちっちゃすぎるわ。以前、大陸への義捐金はその10倍くらいだしたのに。あんなもなただのメンツ供出ですなまったく。」
「うちの家族や周囲の人たちも怒りでピリピリ。ケチくさくメンツだけ立てやがって、と。」
とのコメントだ。
ワシとしちゃ、日頃『国じゃない』『国交がない』と踏みつけている台湾から被災数時間で1億も供出してくれるだけで日本人ものごっつ感激だと思うが、皆の日本に対する感情はそんなもんじゃ収まらんらしい。
ほんで””相信希望”だ。
二・二八事件、戒厳令と50年くらい続いた政府・政治不信は今も大きいんだろうな。4時間のチャリティでNTD7.8億集めたそうだ。
先の1億と合わせて8.8億元。一昨日の”送愛到日本311″というチャリティ番組の1.1億と合わせて9.9億元。アシスタントが言っていた大陸への義捐金並みの額になったことになる。溜飲下がるだろうか。
しかし寄付9億元って個人的に額面イメージがすごい。
そこでちょいと考えてみた。人口2300万人でテキトーに半分が労働者/生産者とすると1150万人。ないけど全員がこの対日義捐金を出したとすると一人あたりNTD78。
ワシらの食費が1食NTD50 – NTD70。”全員”としてこれなんですごくないか?
匿名でNTD5000万とか、全くメンツの足しにならないもんなぁ。すげぇもんだ。
ちなみにNTD8.9億ってのは、2009年8月8日に南部が壊滅し、今でも南部の交通が不便な原因である通称”88水災”より多い。88水災の時は7.7億。
身内知人が被災して死傷行方不明が多数起こり、そうでなくとも野菜が猛烈に高騰したり中部以南に行けなくなったりで被害がはっきり見えた国内災害よりも集まるとは、立派なもんだなぁ。