送金手数料削減法

ワシゃ訳あって毎月日本の銀行宛てに送金を行わねばならない。
そんなわけでもう送金自体は慣れたものだ。2005年10月以来毎月ですからの。

しかしあくまで慣れたというだけで、納得してやっているわけではない。
日本到着後にとられる手数料が¥4000-¥6000辺りととにかく高額なのだ。
しかも嫌なことに、どういう経由経緯でどう取られるか、という詳細は、送金前には全く未知なのだ。どこに問い合わせても回答が得られない。「送ってみて結果を見るべし」が回答になる。じゃ、入金額に指定がある時はどうすりゃいいんだ、ってことになるが、そんなのしらんがな、というのが銀行の言い分の様子。
“4ケタまんえん”のヒトにゃこれで良いんかね。ワシのような底辺の小者にとっては、請求すらはっきりできないものを堂々徴収する感覚がさっぱりわからんのだが。

日本に住所がない&保証者もない、という理由で複数銀行に口座強制解除され少し残っていた残金も実質没収(窓口に取りに来い、と言われたが、数万回収するためにそれ以上の旅費をかける個人が居るかいな)なんて目に遭ったワシには日本の銀行は敵。身を削って敵に援助し続けるのはアホなので、常々なんとかしたいと思っておった。

Webとかで調べてみても、日本 -> 他国の方法はあるが他国 -> 日本の情報はない。
日本 -> 他国の方法を参考にしようにも、日本に何らかの根拠があることが前提という壁に当たるので参考にもできない。
日本人海外留学生向けの情報なわけですよ。
また、ワシの場合最終的に日本の銀行の指定口座につけねばならない、というのも厄介。

というわけで已む無く高額な手数料を払い続けていた4年間だが、昨年10月に千葉興業銀行に送金した際、¥77000送って手数料が¥2750と妙に安かった。
そんで暫く調べてみた。このルートを使えば今までより安く送れる。

もちろん手っ取り早いのは、千葉興業銀行に口座を持ってそこに送り、ネット処理で三井住友銀行の指定口座に転送すること。
しかしこれはもちろんできませんな。なんたって住民票なくて口座没収されるんだから、新規に作れるはずもない。
ならば千葉興業銀行に送ったときと他のときの差を見つけ出し、それをどの送金でも適用すればおーけー、ということになる。

ほんでもって、時間のあるときやついでのあるときに銀行直撃訪問とか電話質問責めとかしてどうにか探り出した構造が下記。

まず、ワシが4年間やってきた方法。

ちっさいな。まぁ画像クリックで原寸大になるのでよしとする。
基本的にこの通り、日本に入ったとたん分からなくなる。調べてもこの程度までしかわからん。日本1コ目の銀行がとる手数料は、以前SMBCに電話質問した時に各¥2500, ¥1500だとか言われた気もするが、名目が奇妙(円送金しているのに”為替手数料”だとかなんとか)だったことと記憶も定かじゃないので、まとめて¥4000ってことで。
下段、中間銀行は全く情報なし。質問かけると「中間銀行に聞け」といわれるが、中間銀行がどこかは教えてくれない。なんでだよ。てめーんとこが送っている先だろうになぁ。
ま、ともかく¥6000とかになる、と。なお中間銀行は、ルール上は2個以上になることもあるらしい。すげぇな。

ほんで、天引き額が妙に少なかったケースはこうなっていた。

調べるのはとても大変だったが、分かれば簡単。
“第一銀行東京支店(FCBKJPJT)”が取る手数料が少なく、そこから先は日本国内の振込同様になっているわけだ。

ならば日本側の窓口が第一銀行東京支店(FCBKJPJT)になりゃ手数料を削減できるわけで、

こう流してくれれば手数料は¥2500、もしくは¥2500+目的口座への振込手数料、となるんじゃないだろか、と。

これでプランはOK、今日も日本あて送金の必要があったので、上記3つの絵も持って第一銀行へ。
で、
「今までは”通常”の方法だったが、”10月のケース”のように送金できれば手数料がガッツリ減るわけさ。”変更希望案”の流れで送ることはできぬものかのぅ。」
と交渉してみたところ、交渉どころか即答で「できますよー」と。
うぬぬ、そうも簡単にできるとは。調べ上げるのは大変だったが、分かってしまえばホント簡単なんだな。

というわけで今回は希望案通りで送った。明日には結果がわかるだろう。

こんな話を持ちかける者はいなかったらしく、第一銀行の窓口担当たちが集まってワイワイしてしまったわ。
曰く「SMBCの手数料ってそんなに高いんだ。そりゃ第一銀行(東京支店)使うべきだよねぇ」と。つまり彼ら彼女らは日本の銀行の手数料が(我が知っている諸外国に比べ)とても高いことを知らなかったらしい。
ちゅうわけで「送金時に指定できるだけ、極力日本の銀行が入り込まないようにしてほしいぞ」と伝えた。以後は安く送金できるでありましょう。
さて、ここで満足せずもっと下げる方法を検討したいですな。

ところでワシ、今年から日本円収入も得ることになる。
住民票がないので当然税処理は台湾で行うことになるが、それを含めて日本から台湾への送金で極力手数料がかからない方法も検討したい。これはWebとかで多くの方法が紹介されていそうだから、今件よりラクかと思う。

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送金手数料削減法 への4件のフィードバック

  1. よ? のコメント:

    以前台湾在住のお世話になってる方に日本で支払いをしたいものがあるので立て替えてほしいと言われた理由も手数料の高さでした。
    安くなっても2500円とかかかるんですね?

    やっぱり相場がそのくらいなんでしょうか・・・
    http://www.citibank.co.jp/ja/bankingservice/servicecharges/index.html

  2. りまと のコメント:

    引越荷物が出て宿無しとなり台湾着陸の日までさまよえる我が家です。(ログでおわかりだと思いますが)
    送金の件、日本側で手数料を取られるとは盲点でした。先日、前在住地から三井住友の口座にオンライン送金しようとしたのですが、たまたま円が高くなっていたのでやめたのです。発地側でかかる手数料は500円ほどですが、日本側でいくらかかるか調べなくては。
    今回の送金手数料安くなっているといいですね。

  3. Pote のコメント:

    よ?様こんばんは。

    > 安くなっても2500円とかかかるんですね?

    現在知る限りで、最も手数料の低いケースで2750円が天引きされます。
    昨日また新情報が得られたのですが、相場的には円建てで4000円のようです。また、海外から1つ目の銀行では2000円取るのが相場っぽいです。
    ちなみにこのエントリの方法、見事コケました。大損の上入金額不足に陥り、大失敗です。
    ちくしょーだからきっちり請求できるよう情報開示せぇっちゅうのにグダグダ言いやがって銀行共め・・・

  4. Pote のコメント:

    りまと様こんばんは。

    > 台湾着陸の日までさまよえる我が家です。

    確かに、大きく離れた場所に居られるようで。外出好きだが事情あって遠出ができないので少々うらやましいです。

    > 日本側で手数料を取られるとは盲点でした。

    この日本側銀行が取る手数料がもうびっくりの高額でして、参っております。もう4年以上続けているので総額ではかなり銀行に寄付しております。片手間数分で済む電信処理にこんな高額な手数料が必要なはずはないので寄付、と。ヤツら、請求も説明もできていませんしね。

    > 日本側でいくらかかるか調べなくては。

    最終的には『送ってみなけりゃわからない』になるかと思います。びっくりしますよ。

    > 今回の送金手数料安くなっているといいですね。

    いやはや、みごと失敗しました。逆に高くつき、送金額不足になってしまって参っております。
    まとめて新エントリあげるか当エントリを更新するかしたいところですが、なんかもう参ったのとアホらしいのとでこのまま放置しそうです。

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