1週間ほどeeeUbuntu + Array kernelで使っているわけだが、初めは結構不満があった。
しかしwalker殿はじめ戴いたコメントにより、何かができない、という問題は概ねクリアできた。
そこでエントリとしてまとめておこうと思う。
いつか再セットアップとなったときのためのメモだ。コメントを掘ればいいんだが、やっぱまとめておいたほうが後で楽だし。
eeeUbuntu + Array kernel導入後の個人的に気になる問題点は、昨日挙げた欠点の他、
– 無線LAN接続の度にキーリング解除を求められる
– Alt+マウスドラッグでのウィンドウ移動範囲が狭い
– Realのムービーファイルが再生できない
– 外部ディスプレイ出力ができない
この4つ。
さて、ではその解決手段を。
– 無線LAN接続の度にキーリング解除を求められる
無線LAN接続設定してWEPキーとか入れると、キーリング解除のパスワード要求がありますね。
これ、入れるべきパスワードすら分からなかったんだが、管理者ログインパスワードで通る。
で、以後も接続の度に小窓が開いてキーリング解除せねばならぬ、というのは我が利用状況では単なる煩雑な手間。というわけでキーリングなんぞ勝手にアクセスしてほしい。
これは、[システム]-[設定]-[暗号化とキーリング]で、”login ログインしたら自動的に・・・”を選んですぐ右下の”パスワード解除の変更(P)”をクリック。出てきたウィンドウで”古いパスワード”だけ入れて残りは空欄にしてOK。
セキュリティが云々言われるが、それを気にする者がパスワード入力を嫌がるはずはないので受け入れてしまえばよろしい。
– Alt+マウスドラッグでのウィンドウ移動範囲が狭い
例えばThunderbirdのアカウント設定とか、ワシの場合は下が切れる。
ほんじゃ、とAsusXandrosと同じようにAlt+マウスドラッグで上方に動かそうとすると、上パネルに当たった時点でつっかえてくれる。やー困りますね。ウィンドウを縦に縮めて対処できるアプリならまだしも、縦に縮める限界までいってもまだ足りないアプリもあるし、縮めるとOKボタンなどは出てくるが他の部分が消えてしまうようなのもあるし。
これをAsusXandrosと同じようにAlt+マウスドラッグでグリグリ動かすには、[システム]-[設定]-[外観の設定]で”視覚効果”タブをクリック。でもって”効果なし(N)”を選べば上につかえなくなる。
ワシの場合、ウィンドウがバタバタ倒れて消えたりむにゅむにゅ動くのも気に入っているので、どう対処すれば良いのかだけ分かればOK、必要な時に臨時で効果なしにすればよろし、ということで普段は効果をつけておくことにした。
– Realのムービーファイルが再生できない
AsusXandrosでは再生できた.rmファイル、eeeUbuntuでは再生できませんな。
こりゃcodecがないという単純な要因であった。入っているcodecの調べ方すら知らぬワシ。
Webサイトによっては”機種に合わせてコンパイルして入れなきゃダメだよ”とかかかれていたので宿命的なものかと思っておった。
というわけでcodecを入れませう。ついでにDVD再生その他もできるように。
1. /etc/source.list に
deb https://packages.medibuntu.org/ hardy free non-free
を追加。
2. 端末で、sudo apt-get update
ありがちだが、warningが出るのでそれはキニシナイ。
3. 同じく端末で、sudo apt-get install libdvdcss2 w32codecs
これでおーけー。
この作業をすると、3. の手順の手前あたりでパネルに更新があるぞアイコンが現れる。まー更新してしまうべし。
リポジトリ(deb https://packages.medibuntu.org/ hardy free non-free)を追加したせいなんじゃないかと思う。
– 外部ディスプレイ出力ができない
Fn + F5で外部ディスプレイが使えるはずなんだが、使えませぬよ。
普段使いでは別に構わんけど、人に説明する時とかにプロジェクタも使えないのはどうも困る。
その時はWindowsに切り替えりゃいいんだが、電源切って入れ直してWindows起動を待って、なんてことをしてては人を長くお待たせすることになって遺憾でいかん。
ということで、
1.
https://www.informatik.uni-bremen.de/~elmurato/901/Ubuntu_ACPI_scripts-EeePC_901_1000.tar.gz
をダウンロードして任意のディレクトリに保存。
2. tar xfz [保存ディレクトリ]/Ubuntu_ACPI_scripts-EeePC_901_1000.tar.gz
/home/[ユーザー名]/Ubuntu_ACPI_scripts-EeePC_901_1000ができる。
3. VGA切り替えスクリプトを取り出し、ローカルにコピー。
cd Ubuntu_ACPI_scripts-EeePC_901_1000/data
sudo cp eeepc-vga-toggle.sh eeepc-vga-notify.py /etc/acpi
4. Fn + F5の有効化。
sudo gedit /etc/acpi/events/eee-vga
新規ファイル作成になるので、以下の2行追加。
event=hotkey ATKD 0000003[012]
action=/etc/acpi/eeepc-vga-toggle.sh
保存してgedit終了。端末終了。
5. 不要ファイル削除
[ダウンロードした際の保存ディレクトリ]/Ubuntu_ACPI_scripts-EeePC_901_1000.tar.gz
/home/[ユーザー名]/Ubuntu_ACPI_scripts-EeePC_901_1000
上記2つを削除。もう要らないし。
6. システム再起動。
以後Fn + F5で外部ディスプレイとの切り替えができる。
やー快適になったもんだ。ありがたいご指示戴けて幸せだな。
Never ☆ Rain というブログの
http://neverrain.blog106.fc2.com/blog-entry-74.html
のページで視覚効果を有効にしたまま「ウィンドウを画面外へドラッグできるようにする」方法が紹介されていて、
私自身も使用してみましたが、非常に便利です。
pores_n様、はじめまして。
> 視覚効果を有効にしたまま「ウィンドウを画面外へドラッグできるようにする」方法
これは入れておきたいですが、素人には方法が分かりませんね。
ひとまずフルバックアップをとって、端末で打ち込んでみようと思います。
私も詳しく分かっていませんが、
端末で打ち込む
gconftool-2 –type bool –set /apps/compiz/plugins/move/allscreens/options/constrain_y 0
は、
「視覚効果 (compiz) 有効時の縦方向 (y) へのウィンドウの移動 (move) を拘束する (constrain) のを無効 (0) にする」
という意味だと思います。
sudo gconftool-2 –type bool –set /apps/compiz/plugins/move/allscreens/options/constrain_y 0
と入れればcompizをoffにしなくてもaltキーの移動ができるようになります。 危険性はありません。
これは[設定-Advanced Desktop Effects Settings]でも設定できますが、コマンドでやっても同じことです。
スクリプト全体を実行するのは、すでに対応済み項目が多いので二重に修正が入るので、適用しない方がいいです。
部屋のTipsには「絶対かけるな」と書いてありますが、個別に理解してかけるなら問題ないと思います。
pores_n様こんばんは。
フルイメージバックアップして端末で入れてみたところ、エラーもなく意図したとおりになりました。
これをみて端末で入れるべきコマンドだと判断できるとは、Linuxなど皆目分からなかった自分も微量ながら成長したな、と思った次第です。
walker様こんばんは。
> スクリプト全体を実行するのは、すでに対応済み項目が多いので二重に修正が入るので、適用しない方がいいです。
そのスクリプトの存在に気づいておりませんでした。先程発見です。
既に実現できていることもあるし、必要な機能はAlt+カーソル移動でのウィンドウ上方移動だけだったので見送りました。