さあ3日目。高雄市-台東市。
日程上も中日、今日は北への折り返しがあります。ついに来ましたねぇ。
8:00に起きて外を見てみると、曇ってはいますが雨はなし。今日は雨装備出発せずに済みますな。
ホテルでフツーのビジネスホテル朝食を食べ、部屋に戻る前に一度外に出てみると、曇り空で夏のような暑さ。さすが熱帯。
ところが、部屋に戻り出発準備とチェックアウトを終え、10:00に外に出ると雨が降り出しましたよ。しかも結構強い。
旗津で海を見るのもどうなんだろうなぁ、雨だしなぁ、と思いつつも、せっかくの西海岸最後の都市なので行ってみることにしました。
それにしても暑い!カッパは完全防水で通気性もないので、内側に水滴がつきます。サウナスーツだ。気分悪いなぁ。
旗津に近づくと、ものすごい車と人でなかなか進めなくなりました。やっぱ時節柄混んでますね。
1時間かけ、目的の旗津海水浴場に到着。
やっぱ雨だと面白くないなぁ。
台湾移住の1か月前に見た九十九里浜よりはいくらかきれいな水かな。
さ、旗津はこれでOK。台東に向かいましょ。
高雄市街を抜けると、今まで同様走りやすい道。
でも、ちょっと交通量が多いな。
しかもここまで、雨が強まったり弱ったりの繰り返し。もう暑くてかなわんのでできるだけカッパを脱ぎたいのですが、脱いだり着たりのくり返しでタイムロスがひどいよぅ。
そして屏東縣に入ると、
おおっ、セントラル以外では台北縣以来の車いっぱいだ!
これも春節効果でしょうねぇ。屏東は大人気と。すごいっすよ、セブンイレブンも大混雑でございます。
この辺は菱の実と蓮霧が名産らしい。道縁に露天が延々並んでいて、突然路肩に止まったり逆に路肩から急発進する車に注意を払うのが大変!
まぁでも幸い二輪は少ないので、ある程度のペースでは進めます。
やがて13:00、台東方面を示す行先案内標識が出、それに従って左折すると・・・
おおやった!ついにGPSコンパスが北を向いたっ!
しかも折り返したら雨も上がって天候回復。いい調子だ。
ここからはいよいよ折り返しになるわけだ。初日はちと苦しかったけど、思ったより余裕でしたな。
やりたいことを絞ってあれこれ手を出さなかったのが良かったのであろう。
さーここからこの山を超えますよー、山が終わればついに東海岸。どんなもんだか楽しみだ。
峠道では、停車しちゃいけないと警告が出ていたので写真はなし。まぁ西側とさほど変わりませんよ。
違いといえば、スイカの露店が出てたことかな。2月なのにスイカとはさすが。
で、スローペースの峠越え(みんなすごい慎重なんよ。でも慎重な割にははみ出しまくり。)にちょっとイライラしつつもついて行き、大武郷でついに東海岸の海ー!
すげぇ、曇ってるからイマイチなはずだけどはっきり色が違う。はるか昔に行った沖縄の海のようだ。
しばらく進むと天候も徐々に晴れてきました。太麻里郷に入ってすぐのところで、tw_dot_com先生に推薦戴いた『鮮魚湯』の店を発見。寄ってみました。
数件ある中でなぜこの店かといいますと、ここは港脇にあって現撈現煮(自家で漁って作る)だったのでね。
ちなみに港の中の水まできれいな緑ががった青い水。すばらすぃねぃ!
「それだけ、ですか?」とか言われつつ、鮮魚湯を一杯注文。
あれ?味噌仕立てだったはずなんだが、清湯じゃんか。
はずしたかなー、と思いつつ一口スープを。
まぁ台湾流の薄味清湯です。ショウガとニンニク、ネギの普通のスープ。
続いて魚を一口。モノは色も見た目も大きな鯛でしたが、正しい魚種はわからん。
でもってまたこれがウマイ!びっくりだ!何とも表現のしようがないんだが、雑味(匂い含め)のない味という感じ・・・かな。
感動したぞ。満足満足。
そして再出発。
浜も多いのですが、あまり浜に人はいないです。やっぱ設備が何もないからかな。ちなみに遊泳禁止になっているので泳いでいる人は皆無。まー浜は思いのほか危険なのでなにかあったときに対応できないから守るべき、よろしいよろしいと元水泳指導員としては思うわけで。
かなり雲が切れたところでの写真。きれいでしたよー。
さらに、ちょっと登ったところから。
近くに店とかほとんどないので住むのは大変ですが、綺麗で良いな。
店が少ないせいで、コンビニは臨時で路肩に駐車場を拡張して、警官が出動して誘導していました。休憩所を兼ねてる状態。
セブンイレブンで缶コーヒーを買って一休みしていると、地元のじいちゃんに話しかけられました。
でも・・・かなりゆっくりですが全く分からん!きっとクイーンズタイワニーズだ。
「ぱいせぃ、我是外国人。所以、てぃあぼー了」などと中台混合で答えてしまいました。うぅ残念。『聴不憧』と『てぃあぼー』は限界まで使わないように心掛けていて、最近殆ど使うこともなかったのに久しぶりに言ってしまった・・・。
で、対向車線は大渋滞ですが北上側は通行量も減った道を快調に走ってゆくと、ついに台東市到着!
台東ってのもいい名前だねぃ。まさに東に来たぞって感じだ。
目的のホテルまで残り6km、子供のころよく行った群馬を思い出す田園地帯でざっくりバイクチェック。
汚れてはいますが、タイヤ・主要ボルト・油脂類すべてOK。ガス残量が少ないけど明日の花蓮行きの前に給油でちょうどよかろう。
なお、明日はやはり東海岸沿いの台11線を行くことにしました。山は南下で十分堪能したし、海岸沿いは自分で運転しないと来づらいところだから11線が良いんじゃないか、という先達のご推薦もありましたし。何と言っても魚のうまさに感動してしまったので、三仙台で焼きサンマ食べたいのだ。
再出発。5分ほどで台東市街です。ここで台北の仲間発見。
チミもだいぶ汚れてるね。こっち方向に走ってるということは同じ行程かな?
ホテルに到着、チェックインして部屋に行ってみると・・・ついにキタ!狭い部屋のビジネスホテル(とはいえ日本のビジネスより広いけど)!
今までの予想外の豪華さのせいでちょっと落胆したものの、出発まではこのクラスあるいはそれ以下のつもりだったんだから全く問題なし。
というより、むしろできないと思っていたインターネットフリーアクセスができちゃったので儲けものだ。素晴らしいな台湾。日本だと各部屋には設備がないホテルがけっこう多いし、韓国やシンガポールは殆ど有料だし、中国はブチブチ切れるしアクセスできないことも多いし、台湾万歳だ。
まぁ台湾人はSkypeとMSN-IMが使えないと死んじゃう風だからこうなるのかな。
さてもう慣れたもんで、体力も尻の具合もばっちりOK!
tw_dot_com先生に電話して伺った、うまい鮪の刺身を求めて市街へ。
しかし、見つからん!
広めにくまなく探したんですが、鶏の丸焼き屋がないよぅ。春節休みだろうか、結構しまってる店多いし。
おでん屋はあったけどおでんってのもねぇ。練り物じゃなぁ。
しかも雨降ってきちゃったので捜索断念。
断念とはいえ、コンビニ弁当とかじゃ何ともさみしいので何か地元っぽいものor変わったもの、とホテルに戻る道すがら探すと、
なんだ『扁食』って。偏食なら好き嫌いだが。
となりの水餃屋は結構流行っているんだけど、この店はじいちゃんが一人食べてるだけ。あやしい。
でもそのじいちゃんちょっと上品な感じだったので
『おいしいっすか?』と聞いてみると、
「うん?あぁうまいよ」というので、入っちゃいましたさ。
招牌はないんだけど、何となく招牌っぽかった『鮮蝦(肉)扁食麺』(かっこ肉、を含めて商品名)をいってみました。
扁食ってのはワンタンだな。つまりあたしゃワンタン麺をオーダーしたわけだ。
スープはそう特別なところはない清湯。結構うまい。
箸ですくってみると、底に麺と野菜がありました。
続いて麺を一口。・・・なにっ、これうまいぞ!
麺は太めのそうめんな感じ。何よりゆで加減が絶妙!
台湾の麺というとふにゃふにゃが多いしそれが皆の好みに合っているようですが、この麺はラーメンになじんだ日本人にとっていい感じの固さ。イイ!
一気に平らげてしまいました。
そうそう、ワンタンの中身はこんな感じ。
蝦捲くらいの小ぶりの海老がミンチ豚肉にくるまれて、それが餡になっているわけですな。うまかったっす。でもミンチがかなり細かいのでこれまた台湾(台北)の方の好みに合うのかはビミョー。
勘定のときに店のおっちゃんに「いやぁうまかったよ、好みに合ってた」というと、
「隣の店のほうがうまいんだよね。私も工夫してるんだけどお客さん取られっぱなしさ」とのこと。
できればこのままであってほしいけど、そうもいかないよなぁ。
そんなわけでマグロは逃したけど非常に満足。
ホテルに戻ると宿泊客の皆様も食事時間、弁当を持った人がたくさんいました。みんな弁当なんだ。
さて、明日は花蓮までの海沿い166km。ゆっくり出ても花蓮周遊できる時間はありそうだな。
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