昨日からまたいでいるのだが、今日は3度目の退出交渉。
『交渉』になっているのは、先述のとおり家主が押金返還を渋るため。
というわけで昨日は整えた当方要望まとめ兼確認書をもって担当者の不動産屋に行ってきました。
ちょうどその日の朝に彼から電話があったのでいいタイミング。その場で行く旨伝えていってきました。
まずは担当者に書類を見てもらう。彼はもともと要望を知っているわけだが、改めて正しい言語で確認してもらう。でもって、決着の見届けサインをもらうことにも同意をもらう。
で、さっそく家主をよんでもらう。実は彼女も朝うちにきて雨漏り再確認していったので、そう容易には逃げられんだろ。
しかし電話がつながらず待つこと1時間。
つながって家主のおば(あ)ちゃんが言うには「今、参拝のために基隆に向かっているので、今夜戻ったら行く前に電話する。」とのこと。
このまま夜まで居座っちゃおうかな、とも思ったんだが、しつこくいったん帰宅を勧めるのでひとまず帰宅。
しかし電話を待たず17:00に再訪。電話を待ってちゃまた逃げられるのはミエミエなので。
当然ながら担当者びっくり。それでいいのだ。これはプレッシャーかけるためですから。
長丁場覚悟で持ち込んだ文庫版『耳嚢』など読みながら待つこと1時間。担当者にはかなりプレッシャー掛かったようで、電話しまくり(つながらず)・家主の家直接訪問などして必死のコンタクトを試みてくれたようです。実は本を読みふけっていたのであまりよく知らない。
そんなこんなで1時間後に彼女に電話がつながったのですが、「今夜22:30にならないと帰れない。」のだそうだ。
ワタシとしちゃそれからでも問題ないんだが、立会人となる担当者はとてもイヤな様子。そりゃそうだな。
で、受話器を渡されて次回の日時を決めるように促されましたが策として受け取らない。
「ワシはこれに集中しているから24時間体制で対処可だ。あなたと家主の都合に合わせて『絶対に明日』説明の席を用意してくれるなら今日は帰るよ。」と担当者に返答。
かくして11/25 10:30に再度、ということになり、帰宅。
そして今日10:30、担当者の店へ。
意外なことに家主は10:25に来たそうで、向かう路上で電話アリ。ほう、30分遅れは当然の国でみごとじゃないか。少しは分かっているのかな。
で、ようやく本題の交渉だ。しかし言うべきことはほとんどないし、めちゃくちゃな言葉を話すワタシは発言より文面のほうがしっかり多くを語るでありましょう。
そんなわけでまずは読んでもらう。するといつもの言い訳開始。
– 台風時の降雨は雨漏りが避けられない。(担当者言い訳)
(なんだそりゃ。・・・え、もしやそういうもん? しかーし、普通の雨でも漏るのでダメ。昨夜も起こってるし。)
– 私は家を貸すことで生活しているのでそうは3万もの大金が用意できない。
( 押金は『預けている店子の財産』じゃないか。使うなよ。 )
– 6月に買って7月に貸し出した家なので、雨漏りなど詳細は知らない。
( そりゃあなたと以前のオーナーの問題。なんでワシがそれに関してかかわらにゃならんのだ。 )
– 什器家具に8万かけたので、4か月で出られてはペイできない。
( リスク対策を店子に押しつけられるなんてイージーな商売だなオイ! )
– 小さい子(孫?)がいるので勘弁して。
( まぁ普段なら同情に価するのかも知れんが、今までアホな言い訳・怠慢手配・交渉逃げをさんざかまされているのでまず『謝罪ニダ!』それからとっくり聞いてやる。 )
– 8/23に見に行って以来、あなたは私に連絡していない。
( 台湾文化ってこうらしいよな。電話好きで何度も同じことで電話する。しかしわたしゃ再三述べているとおり”人の悪いところをまねしない”をできる限りの行動原理としている外国人だ。あなた含め6人も状況説明に立ち会った人間がいるんだから十分だろう。 )
というわけで、未熟ながらバリバリ突っぱね。ヤクザっぽくとも不実な相手は許さん。
で、やがて「2万なら返しましょう」ときた。15000からはややUP。
ふっふっふ、甘いな。実質金額交渉ではあるが、ワタシの真意は『家主に失点を認めさせ痛い目見てもらい、後続の店子が普通に暮らせるようにする』があるのだ。しょうがないな?5000くれてやるわ、なんて態度でまとめることは許さん。
そして絵など書きつつ再々度詳細説明。寝室の漏れがひどい、ということはなぜか効いたようだ。おかしいね、すでに2度も来て確認しているのに。
一瞬大家が黙ったところで、担当者から指摘が。
– 退出予告が11/13、退出希望日が12/1なので、1か月の予告期間を満たしていない。
おっ、なるほど。これは納得。そりゃそうだ。これは認める。
それに認めることで、互いに契約書条項を厳守しましょう、という雰囲気が出るので、家主の修理義務違反を裏打ちできる。
そこで、日割りで出してもいいんだがここはおまけ付きで半月分の家賃はこちらが出しましょう、とする。
つまり、30000ではなく23500の押金返還でよい、ということにしてみる。
これで家主の態度急変。サインの上「ぱいせぃ、對不起、不好意志」を何度もしっかりワタシに向かって言うようになりました。
OKOK、これで良し。ただし念押しとして「次に貸す前に必ず修理しないと同じ問題起こしますよ。しっかりね。」と申し上げる、というか命令口調ですが。
最終的にはこの未熟者なワタシにもある程度敬意を持ってくれたようで、ほかの家の問題の相談なども少々受けましたが、さすがにそこまでわからんよ。常識的な範囲で回答。
以上で目的達成。そのほか、
– 12/1 11:00に退出立会。
– 同日同時押金23500返還。
– 光熱費精算用デポジットとしてNTD5000を預ける。
を確認し、せっかくなので今回の合意書に追加。
ようやく退出が片付いたぞ。あとは新居に集中だ。
いやはやお疲れでございました。
TWD15000と23500ではエライ違いですよねぇ。私の放浪に換算すると三日分相当位ですよ。(爆)
こちら側の落ち度(?)が上手い事妥協点に繋がったのかもしれんですね。
tsubamerailstarさまこんにちは。
> いやはやお疲れでございました。
いやはやまっこと苦しみました。
しかし思い返せば先週金曜以降は一気に解決に向かいましたね。
「これじゃ話し言葉だね」と添削してくれた社長秘書小姐と、非常に有効となった追記を指南してくれた”通りすがり”殿には感謝であります。
> TWD15000と23500ではエライ違いですよねぇ。私の放浪に換算すると三日分相当位ですよ。(爆)
真に。以前本島一周でNTD12762使って使いすぎと感じているので、NTD8500あれば十分一周旅行できますからねぇ。
> こちら側の落ち度(?)が上手い事妥協点に繋がったのかもしれんですね。
そうだと思います。
実は慣例的には、11/13の時点で退去日の合意が取れているので、それを挙げて粘ることもできると思うんですが、相手に交渉成功の気分を持たせてあげないとヘソ曲げて退出立会にも顔を出さないなんてことになっては面倒極みないですから。
家主も片手じゃ足りないくらい貸し物件持っているので、実は3万で困るような身分じゃないんだけど、ここの国民が命より尊重するメンツを立ててやらんことには纏まりそうにないですし、正しい指摘に納得した次第です。
新居の処理も、不完全ながら問題はない状態に詰められたので、これであとは自己責任で転居を進めるのみです。よかったよかった。
お疲れ様でした。
いよいよ新居ですねぇ。
日本みたいに借家法で店子は守られていないんですね。
毎日、どこかで家主VS店子のバトルはあるんでしょうね。きっと・・
でも家主さん、修理多分しないんだろうなぁ・・なんて思ってる私が居る。
横さまこんにちは。
後刻Mail返信いたします。
> いよいよ新居ですねぇ。
金曜日の『おりゃー』電話のせいか、新居もかなり片付いておりました。
いくつか残置物があったので電話してみたところ、残っているものは捨てるなり何なり自由にしてよい、と。
これでガンガン荷物移動ができます。よかったよかった。
> 日本みたいに借家法で店子は守られていないんですね。
不良家主の話もよくニュースで見かけるので、あるんじゃないかとは思います。
しかし未熟だし外人だし、アウェーでチャンピオンに挑む咬ませ犬ボクサーみたいなもんです。
しかし咬ませ犬も今回はただ負けるわけにいかない事情があったので、必死の準備と戦略で引き分けに持ち込んだ、というところです。
> 毎日、どこかで家主VS店子のバトルはあるんでしょうね。きっと・・
良く見かけますよホント。店子側が悪徳なケースもよくありますが。
> でも家主さん、修理多分しないんだろうなぁ・・なんて思ってる私が居る。
正しい認識かと。しつこく1日1回は電話であおりなさい、は私の台湾人上長も言っております。ケースや業種問わず、見張ってないとやらないのが普通なようです。インドみたいですねぇ。
しかし家主のおばちゃん、いくらか反省したか今回は自ら修理を手配し、今朝工事人とともにうちに来ました。
私の留守中に立ち入ることと家具移動の許可も出したので、ここまでで私の干渉は終了。直してくれると良いんですが。