大陸出張 6日目

今日は1日自由時間。業務Mailがたまっているから自由時間にしたくないのだが、Mailの送受信がうまくいかないのでやむを得ない。かなり焦燥するし帰国後にものすごく大変だが・・・。

ま、ともかく自由時間にするしかない。寒いわ空気悪いわで外出したくない気もするのだが、せっかく来たんだし他のことが出来るわけでもないしなので観光に出かけてみることにした。出張期間に観光が入るなんて何年ぶりだろう。最後の記憶は移住前の9年前、台北出張で挟まった土日に鹿港へ行ったことだな。

11:00までは、なんとかMailが使えないものか粘ってみた。が、まぁ無駄だよな。素直に諦めて出発。
まずは地鉄駅に向かうのだが、せっかくなので路線バスを使ってみた。ただ、問題は乗り方と値段が分からんこと。
乗り方は2, 3台やり過ごして皆のやり方を見ていて習得。先払いらしい。しかし支払い方と値段は不明。皆カードで乗っているので。集金機もないし運賃精算する”車掌”らしき乗務員もいない。
来たバスの中で1台、2元らしきことが書かれていた車両があったので、とにかく乗って運転手に2元渡してみた。すると「?多付?」(?は聞き取れない)とか言われて1元返ってきた。つまり1元で、運転手に手渡し、で良いらしい。
そんで、最寄り(と思われる)バス停で「下車」と運転手に告げて降りる。本来の下り方は知らない。下車ボタンなどはなかった。

天北路

下りたのはここ。この交差点を右に行けば駅だ。宿に行くのにおっそい電動ミニカーに乗ったおかげで記憶しておる。
“Highway”ってかかれているのが日本育ちにはやや違和感だな。幹線道路っぽいしこれで正しいのだろうけど。

さてどこへ行くか。
深圳のスタッフに聞いてみたところ、北京のメジャースポットといえば故宮・天壇・長城らしい。
地鉄路線図で分かるところは故宮しかないので、故宮に行ってみる。
故宮はつまり紫禁城の天安門の奥なわけで、天安門に行けばよいわけだ。

北京初日から思っていたんだが、地鉄で目的地に行くのはなんかとにかく乗り換えが多い。
おぉそうだ、そういえばなんか北京は通路とかが暗い感じだ。ヨーロッパなんかでは照明が少ないわけだが、北京の場合はシェードが汚れていて光量が減っている。

東直門站

夜景モード撮影。歩きながらなのでボケボケ。
この通路上の照明。暗いのだ。
シェードが無くて蛍光管むき出しのところではきちんと明るいので照明が足りないわけではない。
ちっと掃除すりゃいいのにな。

今回も地鉄を3回乗り換えてまず王府井へ。まず昼食。
ところがね、ここに来ても一人で食べられるような店は見つからない。結局デパートらしき場所の地下フードコートで食うことにした。
んで、注文の時に我が会話能力に関する問題でひとつ悟った。
まず皆が話す北京語(だと思う)は、50%くらいは分かる。一応なんとかなる程度。
しかし、先にワシが変な台湾國語で話したり分からない部分で迷ったり聞き返したりすると、”あ、こいつ他地方者だ”と判断されるようで、より完全な普通話だか北京語だかを使われてしまう。あの、モゴモゴしているのに大音量で”儿”とか多用するやつね。で、30%くらいしか分からなくなる。
これだ、きっと。
今回も、品物のオーダーは通ったんだけどサイドメニューの種類とかテイクアウトかどうかとか支払いをどうするか(現金以外の払い方がある様子)で大変だった。

梅菜焢肉飯

梅菜焢肉飯セット。
味は、・・・まぁ大陸と思えば。米と梅菜焢肉がイマイチだ。焢肉は台湾の1/3くらいの薄切り。
しかもこれでなんとRMB23.5もするんだぞ! こんなんあーたRMB15査定だ。帰って近くのNTD50焢肉飯食わねばならぬ。

さてまぁともかく昼食終了、近くだから徒歩で天安門へ向かう。

王府井 - 天安門

こんな感じの道を行く。この写真でも空気が悪いのは見て取れるな。

そして天安門前到着。

天安門

正面は大混雑だしネット上にいっぱい出ているのであえて横っちょから。
さて、せっかくなので入ってみようか。
なお、天安門はいくらか(RMB15だったか)払うと中に入れるらしいのだが、入るなら楼閣のある城門上に出てみたいのにそこに人影がないのできっと門の中を通るだけと思われるのでやめた。それだけでRMB15は観光ぼったくりと感じた。

堀の氷

天安門前の堀はこの通り、ガッツリ凍っておる。寒いもんなぁ。
ちなみにここから、ツアー旗の後をついて便乗してルートを取ることにした。団体なので進みが遅いが、抜いてしまってもまたすぐ次のツアー旗があるのでOK。まぁ結局ただまっすぐなので意味はなかったけど。
ちなみに観光客は、6割大陸人4割朝鮮人、他僅かに欧米系、って感じ。日本語は聞こえなかった。

で、どんな城でも門ひとつってことはないわけで、二の丸・三の丸、って感じで城門が続く。まぁ天安門自体が2つめだか3つめだかの門だしな。

午門

そんで、この”午門”で一先ず終点。ここから先は故宮博物院とかがあって有料(RMB40)。
入ろうかとも思ったんだが、なんか1人でRMB40も払って入るのもどうかと思ってここまでとした。
んでここで、日本人向けガイドのおっちゃんに声かけられた。面倒だから日本人じゃないフリしようかと思ったんだが、他に予定もないし時間があるのでちょっと話に付き合ってもらった。
なんでも日本からの観光客が大幅減で商売あがったりだそうな。もう手当たり次第に日本語で声かけてみているんだと。
ほか、いろいろ情報を引き出させてもらった。いろいろ彼にとっての問題発言もあるので記さないでおこう。
まぁでもやっぱり結局のところ北京・中共大好きな感じはした、とフォローしておいてみる。
「この先2時間くらいかかるけど、込み込みRMB150でガイドしますよ」と言われたけど、「イヤ実はちょっと激務で腰が痛くてさ、宿に戻って休もうと思うんだ」とか言って脱出してしまった。良い感じのおっちゃんだったんだが、次回に頼むよ。

ほんで、この午門の左右に行ってみた。
まずは左側、中山公園。でも中山公園も入場料RMB3が必要で、安いけどわざわざチケット買うのもなんなので入るのはやめた。
中山公園側の堀も凍ってますよ。

午門西側の堀

武装公安のワッペンをつけた警備が立っているが、堀はゴミだらけ。さすがだ。
人民文化宮なるものがある午門右側の堀も見てみたが、同じくゴミだらけ。右側の堀はトウモロコシの食いカスがものすごく多かった。ちなみにゴミ箱はこの撮影点のすぐ右にある。写真であっちを向いている武装公安の右にもあるな。しかし当然のようにそこいらにまき散らすのだな。

前門から故宮までの施設はこんな感じ。

前門から故宮まで

ちなみにこの手の、別に撮影しても問題なかろう的なものでも撮影禁止だったりするのでダメなのかもしれない。でもまあいいや。
例えば地鉄路線図とか、撮影はいかんらしい。初日に付き合ってくれた通訳が撮影を躊躇しつつ部分的に撮ったら、すぐさま服務員に警告を受けていた。路線図なぞパンフレットもあるのに、なにがいかんのだろう。

これで故宮は終わり。宿に戻るかな、と思ったものの、まだ14:30なのだ。
じゃあどこかもう一カ所くらい行くか、と思って寒いなか携帯電話でネット検索。
検索は、Mailよりましだがどうにも制限が多くて美味く使えないのだが、天壇が簡体字表記で” 天坛”で、天安門の南東にあることを発見。
そこで地鉄路線図をじっくり見てみると、”天坛东门”という駅を発見。多分これだろう、と信じ、移動。

駅に到着してみると、欧米系の人が結構たくさん。うむ、ならば彼等についていけばつけそうだ、ということで追尾。
地上に出るとすぐ目の前に天壇公園を示す看板があって、当たりだったし簡単に天壇にたどり着いた。
天壇公園の入場料はRMB10、内部施設の個別料金込みセットチケットがRMB25。
まぁ外から見るだけでもいいや、と思って入場料だけ払って入った。

東門から天壇

奥に見えるのがが祈年殿だろうな。まずは歩くべし。
なお、公園内は全て禁煙と表示が出ていた。

天壇までの通路

祈年殿までの通路で、カードゲームに興じているおっちゃん達。
なおここでは”禁煙”なぞ守られてはいない。やっぱさすがだ。
ほか、将棋はもちろん物売りとかセパタクロとかしている人々もいるのだが、最も人だかりができているのは数人で歌っている人たち。なぜ? 歌を聴くのはそんなに面白いものなのか?

祈年殿近くに着くと、なんともうまいこと外からではよく見えないようになっているんだな。
結局、ここで内部施設チケットをRMB20で買った。
そんでもって祈年殿。

天壇

台南だかにある似た形の塔と、外観はあまり変わらない。大きさはそれよりやや大きい。
疎遠になった香港人の友人は鼻息荒く「さすが文化遺産、最高だ!」と以前言っていたのでちょっと期待していたが、あまり感動はない。

天壇内部

中はこんなの。入ることは出来ない。
牛とか。豊作祈願とかしていたんだろうな。

祈年殿は少し高いところにあるので、ちょっと北京市北東方面を。

天壇から北東方面

空気がよどんでいるな。
外に出るたび頭痛が起きるのはこのせいかもしれない。

続いて、内部施設チケットについている他の2施設を見ておくことにする。
南にあるそうなので南から祈年殿をでる。

南参道から天壇

人の多さからも参道の立派さからも、南が正門なんだろうな。

回音壁

回音壁。ささやき声すら遠くでも聞こえる、という触れ込み。でも皆大声で叫んでいるので分からん。
密で平坦な壁が円形になっているので反響する、っちゅうことだろう。
ちなみにこの壁、しっかり落書き彫り込みだらけ。

回音壁の落書き

続いて圜丘。

圜丘

とくに何もないが、9もしくはその倍数構成になっていて天壇の最重要施設はここなんだそうだ。
なんかしらんが、この中心の石に立って撮影する人がほとんど。中心の石に立って「ほ!」とか何度も叫ぶ奴が数人いて訳分からんしうるさい。

以上、天壇終了。戻って東門から地鉄に乗って宿に帰還。帰ってきたら18:30だった。

今夜は同じくカップ麺だが、焼きそばタイプ(乾麺)にしてみた。
しかし、これは日本人には推奨できないな。香辛料(とくに八角)がきつくて「我輩はアジア料理でだめなものには出会ったことがない」という強者でないと、初回はきついだろう。ワシはもう香辛料類には慣れきっているので、問題ないどころか汁麺より良いと感じた。
問題は、蓋がはがれやすいので湯切りの時に流しに麺をぶちまける例が多そうなこと。気を遣って湯切りしたぞ。

ところで今回、乾麺できあがり待ちで気づいたこと。

"飲み物メニュー"という名の軽食リスト

完全直訳かよ!

最後に、今回の北京行程(のみ)で履いていたスラックスの惨状を。

汚れきったスラックス

全体に色が変わってムラだらけ。洗って復活するのだろうか・・・

明日は十分どころか充五分の余裕を持って早く出るぞ。もう、トラブルは必ず起こるものと想定しておく。
旅行会社の指定ターミナルはT3だが、KAコードでCAフライトだがNX機材とかいう絶対トラブりそうなフライトだし。なおコードで調べてみたところ、T3で良いようではある。しかしどの航空会社でボーディングパスを得るのかは不明。もう北京滞在はイヤだぞ。

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大陸出張 6日目 への2件のフィードバック

  1. 湾区 のコメント:

    ずいぶん歩きましたねぇ
    北京の「胡同巷弄」は小さいけれど
    広いところに出ると目的地がかすんで見えるほど遠いですよね。

    初めての北京でカルチャーショックだったのは
    水餃子を頼んだとき「何キロ食べる?」(你要吃幾斤)と聞かれました。
    餃子も大小の差があるので合理的かもしれませんが

  2. Pote のコメント:

    湾区様、新年快楽!
    帰国後すぐに体調不良、なにやら皮膚炎と風邪で完全な寝春節+通常業務、になってしまいました。
    遠出の国内旅行は4月と5月になりそうです。

    > 広いところに出ると目的地がかすんで見えるほど遠いですよね。

    最近よく行く深圳や東莞より都市らしい道路構造になっているな、と感じました。

    > 水餃子を頼んだとき「何キロ食べる?」(你要吃幾斤)と聞かれました。

    量り売りですか。
    台湾よりやや少ないとはいえ、半斤でも250gですね。一人ではちと多めですねぇ。
    やはり一人で食事、というのはあり得ないことなのかな。次に行くことがあったら必ず二人以上の行程にしようと思います。

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