試作基板屋

先日、日勤上のお勉強結果確認でちょいと小物をフル手作りで作ったのだが、これがなかなかお便利&有用なんでもうちっと携帯性を上げるために小さくしたいなと思ったのだな。
現在のモノは98mm x 80mm (+端子張り出し)でいうほど大きくはないものの、中身は大したことなくてかっちり設計すりゃマッチ箱サイズになるものなのだわ。
まー手配済みの手組用部品を使うからマッチ箱まではキツげだが、GaN 60Wアダプタくらいにはしたいわけでな。

大きくなった理由はSOPだQFPだのユニバーサル基板に乗らなくて変換基板を介した部品のせいが大きい。フツーに設計してプリント基板起こしゃ一気に小さくなる訳ぢゃが、Lot500枚だ1000枚だと言われちゃ起こすわけにはいかん、と。

ただ、大昔から存在は知っちゃいるんだが数枚の基板起こしをホイッと受けてくれるところもあるわけですよ、ブルガリアとか大陸とかに。
現状どんなもんなんかな、と思いさらっと調べてみたら、100mm x 100mmくらいのFR-4両面で10枚USD5とかで1日-3日仕上がりなんだとか。
おぅそら早いの安いの。
ワシとしては便利で有用なモノではあるが日勤先では誰一人使い道が思い当たらないそうでな、「金になんないモノにいつまでもかまけてんなよ」と上長陣から責められたりもするわけで。しかしなワシ地位も給与も無役のまっ平社員なんで、実務指示がない際に自分で仕事定義して音頭とる位置じゃないだろと。思慮とか提案とかはするが基本は指示を受けそれのみに従う立場なんじゃないん? ワシ今までさんざっぱら騙されたからたとえ東洋の常識に合わないとしても”後払い制”には応じないよ?
いやまぁそんなわけで費用請求はできないので自腹で起こさにゃならんところ、USD5は実にお手頃なわけですよ。外での昼食1食分くらいでできるならやっちゃおう。

さてまずは基板レイアウト。
まーもちろんCAD使うんだが、基板CADはもう20年以上弄っておらん。
手元にCADもないのでそこから探ってみて、KiCADとやらがフットプリントライブラリが充実していそうで良さげだったのでそれ導入。

CAD自体の使い方その他は大昔からなんぼも変わらん。CR*000, ICAD, OrCAD等々と同じだ。
ライブラリはまぁ確かにいちいち書く手間がない程度に揃っているので楽ではある。とはいえ全てあるわけではないので一部は書かにゃならんかったけど。

ともあれサクッと書き上がり。

実体絵はこんな感じの。
大きさは56mm x 38mm、まぁこんなもんぢゃろ。
取付穴をつけようかと思ったがデカくなるのでやめ。箱で押さえる構造で行く。

出図なのだが、出し先は大陸深圳福永のPCBWayにしてみた。
とくに深い意味はなくて、どっかのWeb上で”目下のイチオシ”とかあったので、って程度。

ガーバー出力して昨日16:30頃に出図、10枚で発注したのだが、先程見てみたら、

もう半分終わっておる。
まーね、30年前も工場は8時間3交代常時稼働が普通だったが、売上USD5のこんなんで終夜稼働とかしておるんだなぁ。

24時間の謳い通り今日夕方には出荷されそうだな。
送達は順豐を指定したのでまぁいつ来るかわからん、どころか届かん可能性もあるが、普通にいきゃ来週頭に受け取れる感じか。今週中にフル手組みから変更した部品の調達して筐体3Dモデル起こして週末に打ち出しておくべし。

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