もうかなり前、オシゴトでタブレットPCを企画製造していた頃、取引先がRaspberry Piの生産を受託して製造販売を始めたことがあった。
当時のRaspberry Piは低性能でまだまだ諸々製品用途には使いにくく、PC boardなら他のもん使うしちょっとした制御ならArduinoのほうがよろしいわ、ってことであたしゃ手がけなかった。
でその後、半年ほど東京駐在した折に隣席でRaspberry Pi Aを使ったカメラシステムを作っておったのをちょいと手伝ったりして、ほーん少し使えそうだな、と思ったりした。
でもって更にその後、昨年から台北市での日勤業務を始めたのだが、そこの商品化中製品のコアブロセッサにRaspberry Pi 3 B+が使われておってな。
ほーこれちっと面白いかも、と首突っ込んでいるうちに成り行きで担当者になっておったり。
でね、その製品、アプリケーションでは100台200台繋ぐんだが、ネットワーク負荷に懸念があるのだ。
スイッチとかネットワーク全体もあるが、当該機単体での端末でもネットワーク周りの処理速度に懸念が。
昨年出たRaspberry Pi 4ではネットワークがUSB2上のものではなく純Gigabit ether担ったそうでコレに切り替えたほうが良さげ。
まー諸々事情でどうも製品のRaspberry Pi 4への切り替えはまだまだ先になるっぽいのだが、それはともかく使ってみて限界を見ておくべきですな、っちゅうことでいっちょ買ってみることに。
しかし無目的に”使ってみる”で入手したところでやる気も沸かんし時間もかかりがちになるというもの。
そこでだ、我がオフィスのNASの置換をしてみることにするぞ。
ウチのNAS、今はBuffaloのものを使っているんだが、2013年の調達時点で妥協の産物なので今やクッソ遅いのよ。
とはいえ良さげなQNAPやSynologyは高くてNTD20000とかするので手が出ぬ。
そんな中で、日勤先の件の製品のPLが自宅NASをRaspberry Pi 4で組んでみたら電気は食うっぽい(発熱が多い)が機能と速度は満足である、というのでワシもソレやってみよ、ってなわけよ。
まずはRaspberry Pi 4と必需周辺の調達。
通販でも良いが電源とか色々気になる点があるので、現物を見て試して買えるし日勤先から歩いていける光華商場エリアでも入手容易なので、ちょいと行ってきた。
数多の店でRaspberry Pi 4は周辺ともに揃っているが、売り方は様々。
今回は、ファンとヒートシンク付きケースとSD card付きのセットで売られていたものを選択。NTD2600。
同店では電源が純正品で割高だったので、別の店で電源を購入。Raspberry Pi 4対応を謳っているがそこは慢心せず持ち込んだ測定器で5V 3A出せることを確認し、確認現品購入。ほか、Micro HDMI(Type D) – HDMI(Type A)変換器を購入。
なお先述のPLは前回電源で失敗、購入品が5V 2A程度しか出ないものだったので我が確認結果のもと同機種を購入しておった。
Computerねぇ。まぁそうなんだけど。
せっかくなのでRAM 4GB品を購入。
中身はコレ。今までのRaspberry Piと変わらん印象だな。細部はやっぱ違うけど。
SD CardにRaspbianを書き込み、まずは電源入れてみた。聞いていたとおりかなりあっちくなるので、まずはヒートシンク貼り付け。セットにはMPU用の他メモリ用とグラフィックチップ用の3つがついていたので、せっかくなので全部貼り付けた。
ほいでその状態でセットアップ。ケースに組み付ける前のほうがなんかトラブルがあったときに楽かな、と。
NAS systemには、DebianだしOpenMediaVaultを使おうと思うんだが、ものすご詳しい導入説明が公開されていたりするのでありがたくソレをそのまま利用させていただく。もーチョーかんたん。ネットでパッケージ管理システムに繋いでのファイル書き換えにちょいと時間はかかるが。
そんなわけでラクラクOpenMediaVault5が起動。
ここまでできりゃもう安心、HDD繋いでRAID構築してその他細部弄りゃNASが動くというもの。
なのでここでファン付きケースに収める。
一応これで数時間放置してみたが、温度はかなり低い。
まーNASとして稼働し始めたらもっと発熱するだろうけど、いまのところ何ら問題なし。
で、2個なり3個なりHDD繋いでNAS構築なのだが、HDDの手持ちは十分なのだがRaspberry Piにつなぐための手段がないっすよ。忘れてたっすよ。
なのでひとまずここまで。HDD接続・RAID構築・NAS実使用感は次回。