松尾

半台湾人になってからは、日本時代にはめったに食べなかった果物類をよく食すようになったわな。時期とモノを選べば安いし、腹持ちを除けばなかなかよろしい。

日本では見たこともなかった果物もあるのだが、その一つに”芭蕉”がある。
見た目は短くて太めのバナナな感じのものだが、値段はバナナより僅かに高くバナナより美味そうじゃない。
なのでバナナに手を出しても”芭蕉”には手を出さずでどんなものかは知らなかったのだが、10年以上居て全く知らんのもどうかと思い挑戦してみた。

日本の芭蕉(ばしょう)と同じものなのかはわからんが、”花や果実はバナナとよく似ている”っていうから多分同じものだろう。
多くの場合”ばしょう”の実は到底食えるものではないらしいが、こっちの芭蕉はよく売られているので普通に食える種類なんだろうな。

さてさて、現物だ。

このとおり、太くて短いバナナ。

試してみると、まず皮が剥きにくい。パキッと折って3,4分割でスルスル剥けるようなもんじゃなく、まず皮の繊維が強くて折れない。
筋に沿って縦に切れ目を入れて、そこからバナナ同様に剥こうとしたところ、これまた丈夫で大変剥きづらい。

ともあれ剥ききって中身を出すと、そこは見た目バナナと同じ。
だが、かじってみるとバナナよりややクリーミーっちゅうか、硬めのドリアン的な。
ついでに僅かなドリアン的臭気もあって、ほんのちょっとだがドリアンを思い出す食感と味。

ほんで、結局のところ『バナナのほうが良いや』ということで。
ドリアン好きは好むかもしれない。が、それならドリアンそのものを食べれば良いわけでイマイチ立ち位置がなさげだな。
まぁこれでモノは把握したし、今後はバナナでOKということで。

6/24追記
残り2本をなかなか食べる気が起こらず3日置いてしまい、いやせっかく買ったのに食べぬわけにはいかんぞ、と食べてみたところ・・・
バナナ同様に剥きやすくなっており、臭いも落ち着いてバナナとは違うがなかなか良い具合、味もやや濃くかつ良くなっていてこれなら好みによりバナナよりわずかに高いのも納得、というモノであった。
“なかなかイケるでこれ”に感想変更。
まーでもバナナのほうが少しばかり安いし、バナナでいいや、には変わりないんだけども。

カテゴリー: 台湾ローカルグルメ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です