出稼ぎ

“出稼ぎ”に行こうと。

自社のブランド製品は息長く売れ続けている。でも販売数を拡大するには強烈なリスクがあって十二分な注意が必須、とパートナからも指摘がありもっともであると同意であって未だ大数量の卸はしておらず、体制強化できるような利は出ていない。
方向性は良くて単発R&D案件のようなジリ貧事業のみに集中すべきでないことはよくわかったし、様々経験も得られたしそれらは大きな利益ではあるけど、出す現ナマがなきゃ後継や新規製品のネタが出ても原理機すら出来ないし。最低限原理試作くらいないと出資も募れんというもの。

持てる武器と弾を見極めて新規にゴリゴリ切り崩す力がありゃええんだが、まー能力も運も足りんわけだよ。
補完してくれるパートナスタッフが居りゃいいという話でもあるが、実力発揮/見極めに数ヶ月かかるのでうまく見つかったとしてもその初期分の資金はもっておかんとならないし。

ほかにも、ブランド立ち上げでかなりの借り入れが残っているのでいい加減首尾よく返済処理していかないと信用下げっぱなしはいかんよいかにも、というわけで。

そこで、どうにもうまくいかん新規獲得活動を一先ずやめてしまえば、既存製品は数生産ロットこなして予想以上に優秀な初期不良率及び故障率なので時間は取りやすい。
ここは日中の時間を他社での勤務に捧げ、定期収入を得て、
– ネタの検討・試作
– 製品立ち上げ資金返済
これらに充てたいわけですよ。
もういい加減ジジイだし、動けなくなるのも間近。年金など得る手段はないし外国人だし、家族親族等一切なしで金銭の蓄えなしでは打つ手なしだしね。

今までも空き時間にパートタイム勤務的なのはやってきたのだが、
– 収入額が低すぎ
– 簡単に解雇され不安定すぎ
といったなんともな問題で解決の一助にもならん状況だったのね。
日本にいたころも本業日勤しつつ夜間休日に飲食店アルバイトしたりもしたが、こっちのがずっと厳しい。超低収入超不安定。
やはりここは思い切って9:00 – 18:00を提供、とかしてプロパー勤務せにゃならんかと考え、春節前後に事業の整理をして2月から転職同等のマヂ求職をしてみた。
しかしまー、予想はしていたが初老のジジイが必死こいても見つからんわね。
300件程応募して返答アリは僅かに8件、うち4件は”お祈り”で、4件は試験/面談。さらにそのうち2件は面談以後応答なし、1件は試験結果が”お祈り”。
残る1件は、時間はかかったがなんとかありがたくも採用内定。いや大変だった、4ヶ月もかかったわ。

移住後にプロパーでのマヂ求職をやってみたのは初めてだが、高齢では難しいとかそういう一般的なこと以外で学んだのは、
– 履歴書は先方指定書式に応じ10分程度でフルに手書きで書き起こせるよう十分な練習と記憶が必要。
– 職務経歴で客観的に目立つものは、先方が連絡できる上長を用意し公表できるようにしておく必要アリ。
– 家族(養子に出たり結婚した兄弟姉妹なども含む、中華流での家族)の住所年齢職業連絡先はもちろん、勤務先名やその連絡先も把握して記せるよう準備が必要。
コレな。
全部厳守ってこともないんだろうけど、事情も含めてコレらが出来ないせいで”お祈り”になった感触はあったわ。
あ、割とどうでもいいことだがこっちの”お祈り”は『ますますのご活躍を、心よりお祈りいたします』ってなもんじゃなく、『貴殿の情報を記録いたしました。次回募集の機会には当方より連絡いたします』ってなものだった。
定型文なのは同じく定形ですわ。でも”お祈り”文言がこういう内容なのは、何度も繰り返し応募したりする例が多いのかな、と思った。割とわかりやすく”もう応募してこないでくれませい”って内容なんで。

さて、真剣にやったせいで4月辺りからはかなり焦ったりもしたがどうにか終了。思い返せばいろいろ経験できて有意義でしたな。
今後募集側に回った際にも様々役立ちそうだ。

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