昨年6月の調達当初からUSB周りがダメで何度修理しても直らんMacbook Proだが、再三の修理でも直らんということはもう設計不良だなということで諦め。
– SDカードドライブは使えるときに使う、どうしてもなら比較的不良頻度が低いOS Xで利用。
– 無線モジュール・キーボードは不良頻度が低めなので、症状が出たら再起動。
こんな感じで使ってきた。
まぁアレだ、2014年あたりから同症例はWeb上で見かけるし、Appleのフォーラムにも例がある(信者らしきものに否定されているが)。
問題があることは知っているだろうしやがては直してくれるんじゃないか、とちーとばかり期待をしてはいたんだけど。
斯くして諦めから1年経った現在、どうやら噂によると今後のモデルでSDカードドライブを搭載しないとか。
おぉう、そうきたか。一番高頻度のSDカードドライブを排除することで症状を消し去ろうというわけか。根本はUSB周辺の制御だと思うんだがね、キーボードや無線モジュールもコケることがあるし。
そしてさらにだ、わがMBPはついにSDカードドライブがBootCampでは常時ダメ、OS Xでも3割位ダメ、という状態に。
このSDカードドライブがダメ状態ではBootloaderも状態チェックか何かで待ってからNGを出してからの起動となるらしく、正常なら数秒で出るOSロゴが出るまでに数分かかる。
起動時のキーコンビネーションなど使おうものなら10分とか30分とかかかる。
こりゃもう使えないわ。
ただね、オシゴト上無しじゃ話にならんし、あたしゃ並にも遥かに及ばぬ貧乏なので買い替えとかできないのよ。最低限あと2年は使わんとならん。
電源を切らずに運用すれば、起動にやたら時間がかかるのはまぁ回避できる。でもそれをやるとOS XとWindowsを行き来できないっちゅうことになるのでいかんのですよ。Windowsのみで電源切らずだとUSBコケまくるし、OS XのみだとCADとかツールがなくて仕事にならない。
そこで已む無し、購入前から購入直後に少しだけ検討した、OS X上の仮想マシンにWindowsを入れるという方法で妥協しようかと。
なんでも、最近のOS X用仮想マシンは十二分な速度でネイティブ並のサクサク、なのだそうな。
手元のOS上に仮想マシンを用意する他に、
– Windows機を別途用意し、リモートデスクトップで接続
– VPSサービスを使う
こんな方法もありますわな。
しかし何れも電気代なり月額費用なりが必要なので高くつくし、何よりネット接続がないと使えないのが問題。
日本のようにカネ無し外国人のネット接続に制限がキツいところや大陸のように気まぐれで接続を弾くところで大いに困る。単に回線速度が遅いところもあろうし。
ということで、手元で完結する方法じゃないと困るのだわ。
さて仮想環境を用意する方法だが、一般的には、
- VirtualBox
- VMware Fusion
- Parallels Desktop
この3つであるらしい。
VirtualBox : 仮想環境らしく”重い”らしい。
VMware Fusion : 以前はベストだったが、今はParallelsのほうが利便性・速度とも上らしい。
ということなので、ワシとしてはParallels Desktopでいってみることに。
しかし所詮はOS X上で動く仮想マシンなわけで、本当に使いものになるパフォーマンスがあるかかなり気になりますな。
ハードウェアをきっちり扱えるかも気になる。例えば銀行決済用USBキードングルとか、使えなくなると大問題だ。
そこはそれ、Parallels Desktopは試用できるので目一杯試用すべきですわな。
導入には、こちらの記事を参照させていただいた。目指す方法と同じなので、そのまんま手順を追った感じだ。
まぁちょいと違うのは最初にBootCamp状態でいろいろ確認してみた、という程度。導入そのものには特に問題なし。BootCampのインポートでちょっとばかり手間取ったけど。
さて使用感。
まずは最初数時間は使い方がわからんこともあり、マトモな設定に詰めるのに手間取ったが、出来上がってしまえばまぁOKという感じ。
気になるのは解像度かな。なんかどうにも変な解像度にしかならない。故にフルスクリーン化すると表示余り部分が出て不快。だが、後述の外付けハードウェアの件もありウィンドウ状態での利用で良しとした。
しかしなんか表示がいじられているようで、BootCampで設定していたOS Xでも使っている(はず)標準の2880 x 1800に設定できない。ウィンドウ状態で使うならそのほうが良いのかもしれんけど・・・
処理速度は、ネイティブ並とかサクサクとか非常に好評だが、実際のところぶっちゃけ”クソ遅い”。
まぁね、仮想マシンで動いている割には早いけどさ、本物のネイティブなBootCampに比べると重いわ。
あと、起動がかなり遅い。これはサスペンドでも同じく遅い。とはいえUSB(SD)の問題抱えたままUEFIのBootを待つよりは早いのだけど。
外付けハードウェアについては、USBしかやっていないが特に問題なし。必要なものはすべて使えた。
ちっと気になることは、USBに何かをつなぐと、
こんな、OS Xに接続するかWindowsに接続するかを選ぶらしきウィンドウがOS Xに出る。
例えばコレはSDカードリーダにSDカードを入れたのだが、Windowsを選んでもOS Xにも接続される。なお逆にOS Xを選ぶとWindowsには接続されない。
“OS X上で動いている仮想マシン”だからそういうもんなのかもしれんけど、なんかUIの印象とは違う動作だわなぁ。特に実害はないんだけどさ。
あと気になったのは、使用期限は2週間とされていて、
このとおり、12月13日までとされている。が、
一緒に導入されたParallels Toolboxなるものは期限がだいぶ短い。なんでやねん。
なかなかのお便利アプリではあるんだが、この混乱を招く使用期限とDesktopと差があることは不満で不安だ。
まぁ使えることはわかったので、延命のためにParallels Desktop 12は購入することにする。
なんとも無駄な出費に思えるなぁ。コストパフォーマンス目当てでMBPを買ったあとで、過去数十年で最も信頼できる方、分けてもApple製品に関しては更に上乗せで信用できる方から「なんでMBPやねん」言われてしまったのだが、購入前に相談すりゃよかったのう、つくづく。
それまでのPCが破損とか日本行きの日程とかいろいろ都合もあったとはいえ、やっぱ一度相談すべきであったわホント。
次はよほどのことがない限りはWindows基調のものを選ぶわ。で、それに仮想環境用意してOS X入れるわ。
なんかダメな理由があってOS X入れられないなら、なにかLinux入れるわ。
Parallelsはワタシも出てすぐくらいから使ってます。
ワタシにとってはMacOSと平行で使えるのが都合が良いから。
バリバリお仕事でWindows使うんだと重いんですねえ。
姐様こんばんは。
> Parallelsはワタシも出てすぐくらいから使ってます。
以前はVMware Fusionが圧倒的上位だったが直近数バージョンではParallels Desktopのほうが出来が良い、というもっぱらの評判ですね。
VMwareは体制も怪しいので試しもせずParallelsにしました。
> MacOSと平行で使えるのが都合が良いから。
コレは仮想環境の利点ですね。同時並行ができると。
KeynoteやQuickTime, iTunesを使っている最中にCADや小売受注処理が必要になったときに再起動を介さずにいけるのは結構便利でした。
Windows側が更に重くなるのと放熱がうるさいのが少々気になりはしますが。
1年半使ったWindows専用環境との比較なので、どうしたって仮想のParallelsは重く感じますね。
普通はOS X主体でたまにやむなくMS Officeだのゲームだのを使うのだと思うので”ネイティブ同然、サクサク”になるのだろうと思います。端からBootCampも使わないでしょうし、比べる対象がない効果もあるかと。