いける清酒発見!

東南アジア諸国はほぼそうだと思います(フィリピンとタイは行ったことがないので確信なし)が、ここ台湾も米主食文化です。
日本政府のせいかよく中国扱いされる台湾ですが、米は大陸とは違い、白米として食べる米は日本と同じ短粒です。

しかし、これだけ米があるけど清酒は輸入物しかないんですな、無茶なほど高い。きっと醸造技術の問題なんだろうと片付けていました。

週末定例となった南港Carrefoulでの買い物で、いつものように水をカートに積み込んで乳製品コーナーに向かう途中の酒コーナーに声のかわいい小姐がいました。
時々こういうメーカーから派遣されていると思われる販促員がいるんですわ。スーパーに限らず、レストランにいることもあります。特にビール小姐が多いですね。
で、オッサンな私はもちろんターゲットにされるわけです。


「清酒ですよー」と声をかけられ、一瞬無視して通過しちゃおうかと思ったのですが、そのかわいい声に惑わされて思わず見てしまったのです。
小姐のご尊顔は・・・コメントしません。が、置いてあった酒瓶はラベルも含めてなかなか良くできたものでした。
私が引っかかったことに気づいた小姐、早速セールストーク開始です。
「新しい清酒ですぅ」
「おいしいですよー」
「買ってくれたらボールペンとぐい飲みと猪口あげますよぅ」
ぐい飲みと猪口は頼む前に見せてくれました。うむ、間違ってない。少々小さいが茶器一般も小さいからそれはこんなもんか。
販促小姐がいるってことは試飲ができると思われるわけで、「試飲できる?」と聞いてみたところOKで、間違っているのを承知で一口もらってみました。
ダメだろうと思いながらにおいチェック。おっと、以外にも清酒の香り。一口飲んでみると味も普通。抜群にうまくはなく、かなりな糖分だけど十分なお味です。
「これも輸入物なの?」と問うてみると、「台湾の清酒ですよぅ」とのこと。ほほぅ、安けりゃ買っても良いかな。
(彼女はここまで、私が外国人だと気づいておられませんでした。だいぶ進歩したなぁ・・・)
「で、これいくら?」
「NTD180です。」
なんか微妙な値段。しかし内需拡大してレベルアップに協力するには良いかも、ということで購入することにしました。
「猪口とぐい飲みは1本買うとくれるの?」
「あっ、これは2本です。1本だとボールペンなんです」
んー、せっかくだからこの間違ってない猪口とぐい飲みもほしいな、ということでうっかり2本買ってしまいました。

特選?

『玉泉 酔舞』なる名前。材料は蓬莱米です。TTL製。
名称は微妙にパクリ臭がしますね。

ちなみに蓬莱米とは、台湾総督府時代に磯永吉さんが生み出した日本米と台湾在来米の交配種です。日本米そのままでは早く育ちすぎてうまく育たないので、かなりの苦労をして掛け合わせたそうです。
2期作できるうえ多収で、台湾からは大変感謝されたそうで、昭和32年の磯永吉さん帰国から終生、毎年1.2トンの蓬莱米を換金して送ったそうです。

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