秋口に知り合った三重に住む小姐が、うちの犬をいたく気に入ってくれたらしく最近毎週遠路はるばる遊びに来てくださるのですが、以前一月ほど前に日本式カレーライスを作って食べてもらったところ相当お気に召したようで、カレーが食べたいと毎週リクエストがあります。
しかしわたしゃそんなまめに自炊する人間ではなくそもそも飽きるので、先週、
「毎週カレーはきついんだが。作るのも食べるのも。」
「えーおいしいのに。・・・じゃ、ほかにどんなもの食べてる?」
「そりゃ外食が多いが。自炊のときはパスタ系が多いねぇ、楽だし。」
「イタリアン!それもきっとおいしいね。来週作ってよー!」
という話になってしまいました。
えーまたかいな。でもまぁぺペロンチーノなら簡単だし、以前記したとおり台湾パスタは概してスープ仕立てなので食らわせてみるのも面白かろう。
というわけで、本日彼女の希望によりぺペロンチーノを召し上がっていただきました。
で、作ってるところも覗かれたのですが、鷹の爪(自作干し唐辛子)を使うのが興味を引いたようです。
やっぱりこっちでは唐辛子は生で使うものなんだな。
東京でもよくぺペロンチーノは作っていたのですが、どうもこちらに来てからのほうがうまくできているように思います。食材の『だし』が濃いのかもしれない。
さて期待の、味に対する彼女の反応ですが、
「乾いてるね」
やっぱりきた!期待通りでちょっとうれしい。
焼きそば(炒麺)ですら汁に浸っている国ですから見事お口に合わなかったのでありましょう。
「ちょっと辛いところがおいしい」とも言ってくれましたが、これはきっと世辞でしょう。
今回は彼女を私の興味のモルモットにしてしまいましたが、実際とてもいい子ですよ!食べた後は必ずきっちり後片付けをしてくれるし、珍しい(と思う)ことに台湾家庭料理を作ってくれたりします。炒青菜と塩酥蝦は絶品でありました。