対エビフライ戦

ハンバーグリターンマッチの際に余ったパン粉の処理に困っていたので、エビフライに挑戦してみました。

エビフライは別段台湾においてもそれほど苦労はしません。でもねー、高いんだねー。
昼に良く使う樂雅樂(RoyalHost)では、エビフライ定食NTD220。CoCo壱番屋のエビフライカレーもそのくらい。まぁどっちも日本モノだからな。
家樂福でも、なぜか『天ぷら』と名打って揚げるだけ冷凍エビフライが売られています。でもこれは衣ばっかりでダメ。
でもって、ないなら自分で作ろう!作戦発動。もう慣れたもんさ。
ラーメンから始まってカレー・クリームシチュー・おでん・そば・パスタ・タルタルソース・ハンバーグなどなど挑戦してきた我輩はいまさら失敗など恐れないのだ。


まずは材料購入。
海老は1台斤(600g)NTD160のものを8尾購入。NTD105。ちなみに大陸でもそうだが、1斤が1単位なことが多いです。大陸ではレストランでの単位も1斤(500g)だから要注意。3品もあると一人では食いきれません(大陸一人旅初日にやっちまった)。
台湾の海老は美味いと思う。安いかどうかは知らんが、きっと安いんだろうな。なんか投売り風に積まれてるし。
卵は特に意識せず普通に購入。10個入りのものしかないのが困るな。NTD35。
更に小麦粉。これは参った、1kg袋しかないのだ。また余るじゃないか。
しかも、日本ではグルテン量で2種類(強力・薄力)だったと思うんだが、強筋・中筋・弱筋の3種類ある。わからんので中筋にしてみた。NTD30。

でもって帰宅後、作り方調査。
しかしなんか簡単なもんらしくて、ろくな説明がない。
なんか『とにかく冷やす。コレ揚げ物の基本』とかなってるので、まずは全部冷蔵庫に突っ込んで掃除などしてみる。

掃除を終えて30分後、いよいよ調理開始。
まずは海老の殻を取ろうか。
殻を剥いて頭をむしって、ここで『背わた』なるものをとらねばならんらしい。でもねー、セワタって何さ。

背側

腹側

腹側にはハラワタっぽいものがあるけど、背側にはないぞ。『背わた』っちゅうから背側にあるんだと思ったんだが。大学受験は生物で受けたが、エビに『背わた』なんて器官はなかったぞ。
背側に切込みを入れつつ探ってみたけど、やっぱりない。もしかして頭とったときに出てきた透明の神経っぽいやつのことか?
まーしゃーないので放置。ほれサンマとかも腸が美味いんだとか言うしな。ちなみにわたしゃサンマの内臓は外すが。

そういえばセミプロ(自称含む)以上になると専門用語使いまくる変な文化があるよな。特に料理の世界は顕著。
小さじってどんな量なんだ。わしのイメージでは小さじ1杯ってものすごい量だぞ。
みじん切りってどの程度のもんさ。微塵、つうたら砂粒クラスなんだが。
一般に伝えるなら最初にその手の説明をしておくか、その世界でしか通用しない言葉は使わないでほしいが。

そんなわけで、腹側のワタっぽいのをとって海老終了・・・のつもりだったが、『背わた』探しのために切り込みを入れた海老はまっすぐなのに、切込みを入れてないやつはなんか丸まってる。というわけで全部背中に切込みを入れてOK、と。

続いて衣スタンバイ。小麦粉・卵・パン粉とつけていくらしいので並べてみる。

衣付けキット

卵は全卵使うのかどうか、溶くのか溶かないのかわからなかったので、まぁとりあえず溶いてみた。
でもって衣アタッチ開始。しかし1尾目を終わってみると、なんか衣が薄い。
エビフライの衣って、海老が見えるようなもんじゃなかったよなぁ。
もう1回、卵 – パン粉をやってみるがやっぱり薄い。
理由を考えて気づいたのは、『パン粉が荒い』。そうかそうなのか、ということで、パン粉を揉む!揉みしだく!んで細かくなったパン粉でやってみるといけそうな感じに。そうかそうだったか。

なんか貧相だな

全部衣をまとわせたところで揚げようかと思ったんだが、『とにかく冷やす。海老はもとより小麦粉も卵も何もかも全て冷やす!』を思い出した。
もうあんまり冷えてないな。第一、1品づつ全て冷やす根拠がわからん。油との温度差を生かすというならわかるが、なら全部終わってから揚げる前に冷やすんじゃいかんのか、という思いもあったので、ここで再度冷蔵庫へ投入。犬の散歩に行って30分ほどつぶした後、揚げ行程へ。

アゲアゲ

なにやら『油はタップリ』とかあったが、無茶言うな、と。
大家族だったり営業するならともかく、少人数家庭でタップリなぞできるかいな。わしゃ浸る程度でいくぞ。

あーところで、衣をつけ終わった後の小麦粉・卵・パン粉はどう処分するんだろうか。わしゃトイレに流すという暴挙に出たが。

ま、ともあれ完成。

ちっさいなぁ

貧相さは変わらず。20cmくらいの大型海老だったんだが、なんかちっさいのぅ。なんででしょ。

それはともかく食してみる。
しかし・・・こ、これは・・・

完璧ぢゃないか!

見た目はともかく衣の具合とか、見た目はともかく味とか、見た目はともかく文句なく狙ったエビフライではありませぬか!

いやぁ、非常に満足であった。見た目以外は。

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