移住してきてまもなく、初めて釣行した時期に当時の習慣と流れと高収入で買ったAntares DC7、もうメーカサイトにもろくろく出とらんくらいの古いもん扱いだが、激高のうえ手ずから輸入品だったしワシとしちゃまだ現役、磯フカセ強制時代は眠っていたが昨年の釣行再開からまた折々使っておる。
でも気になっていたことがあるのだ。
以前は投げる際にピーって感じの、釣り野郎が”DC音”と呼ぶらしい電子音風のアレがあったが、いつからなのかその音がせんのよ。
ブレーキ効かなくなっているんではっちゅう虞はあるが、そんでも使えんほどバックラッシュとかしないんでフツーに使ってはいたんだが、いやでもやっぱなんとかすべきなんぢゃねぇの、と思い始めていたのよ。
ほんでガッツリ洗ったり諸々注油したりDC回路を眺めてみたりしたんだが変化なし。メーカー修理可能期間もとうに終わり部品調達すらだいぶ前にできなくなっているのでこのまま使うしかねぇかのぅ、とか思っておったところ、先日たまたま出てきたYoutubeビデオで”エナジー福田”氏が『DCブレーキ音が鳴らない、バックラッシュしやすくなった時の直し方と原因』というのを出しておって、おぉぅまさにこれぢゃんか、ととっくり見せていただいた。
曰く、DC音が鳴らんくなる原因はDCブレーキシステムではなく、スプールの軸受ベアリングの問題である、と。
ベアリングを洗浄給油するか交換するかでDCシステム復活、ということであるそうな。
ほほぅ、長い休眠期間があったしベアリング自体が要交換ってことはなさそうな気がするが、こう古いと汚れその他での回転不良はありそうだな、とベアリングを洗ってみることにした。
念の為替えのベアリングも検討してみた。
正規部品はもちろん手に入らんので代替品だが、まーとにかく大陸製が多い。ベアリング、しかもΦ10mmのちっこいやつで大陸製とかとても使う気になれん。
かといってマニア向けっぽい1個で$800とか$1000とかするものもアホアホしくて使う気になれん。消耗品って感じで傷むもんにそんな法外な、ってなもんだ。
で、1, 2時間捜索検討して、
1個$325はいかにも高いんだが、遠からず要交換になりそうだし、ってことで発注しておいた。
さてでもまずは洗浄ですよ。
DCユニット側(右側)のベアリングは、DCユニット外したもののその必要はなくて、-ドライバで外れる蓋っぽい銀部品を外したらポロッと取れた。
反対、左側のベアリングはメカブレーキのダイヤルつまみを外したら出てきて、抜け止めっぽい針金を外したら同じくポロッと取れた。
続いて洗浄。
手持ちのキャブクリーナは樹脂やゴムを侵さない記載がなく、外したベアリングは全金属っぽいがどっかにその手のもんが隠れているかもしれんし、近所の百貨店でチェーンクリーナを買ってきて吹き付けたり浸したりして洗浄。
目立った汚れは出なかったが液が濁ったので、それなりに汚れていたんでないかなと。まぁオイルの色そのものだったかもしれんけど。
で、洗ってエア吹いて乾かし、念の為回転確認。
そんなに回転良くはないが、まぁベアリングっぽく回っちゃいるかな、ってところで三重で買ってきたRONINのベアリングオイルを差して組み付け。
車が出払った駐車場でちょいと10mくらい投げてみる。
と、無事ピー音復活。なんか音量低い気がするが、こんなもんだったかもしれんしやっぱまだベアリングが不調なのかもしれんし。
でもともあれ久しぶりに”DC音”が聞こえたのは大変結構。実際に釣行してみてなにか変わったか見てみるべし。発注したベアリングが届いたら交換もしてみよう、洗浄後もあんま回転良くなかったしな。