寿司なんぞはメジャーに過ぎて、日本でなくてもどこだって、朝鮮半島北やジンバブエですら金積みゃ美味いのが食える。
しかしそこいらのスーパーとかでも買えるようなやっすい寿司でも美味いとなるとこりゃ日本しかなくてな。
以前は日本に行くたび立ち食いそばと安寿司を堪能しておったわけだが10年近くも行っておらんで”安い”寿司が食いたいとなると進出回転寿司かLOPIA/MEGA City系か争鮮か、となるが、
回転寿司 : 安くもない
LOPIA : 安くもない
争鮮 : 美味くない
これでどうにもイマイチなんだよ。
回転寿司はまぁ安くなくともさもありなん、LOPIA/MEGA City/上引水産とかのアレもまぁ高いよな。争鮮は安寿司と言えるレベルだが酢飯感がないし、最近は生魚介ネタが鮭以外無い状態になってしまってな。回転寿司店舗な争鮮ならあるのかもしれんけどあの混みっぷりでは気が乗らないし高いかもしれんと思うと試す気にならんのよ。酢飯感がないのは同じだろうし。
市場とか商店街とかにある寿司屋寿司屋台は、まぁアレよ、どこもいなり寿司、肉鬆の巻き寿司、生素材は鮭と野菜のみ、って感じのローカル壽司なんで酢飯感どころか寿司感がないからな。
まーそれでも他に望みもないので、探す、というほどでもなく常々注意する程度で心に留めていたのだが、萬華に良さそうな地場の壽司店があるらしい。
時間が6:00 – 15:00とのことだが、すぐ近くにちょいちょい行っている萬華世界があるし全く問題なし、試してみようぢゃないかと行ってみた。
10:30 龍山寺站到着、3號出口から三水市場へ。
ここの何処かに”金和壽司”があるはず。
でも何度か来ているので、それなりのものがあれば気づいていて如かるべしなんだけど完全に見落としておるのはなぜだろうな。
Googleによると萬華世界から三水市場に入って右側らしいが、実際は左側で金和壽司発見。
店前は人だかりができていて、如何にもなローカル壽司のみ大量に並べて売りさばいている。
あー、それで見落としたか。ゴリッと狭い間口を通って店内に入ると生鮮ネタの寿司写真とかサクとかが見つかる。
下駄とか桶とか使ってるんだな。下駄は店内用だろうが、桶はどう使うんだろう、出前とかやってたりするんだろうか。
さてまぁ当然なんだがこの写真のものそのままだと鮭が入ってくるので、ここは個別に注文。
去年に引き続きどうも鮪はいまいちな感じなので、鰹とカンパチを見比べてカンパチを選択、カジキ4つにカンパチ2つ、あと一応太めの鉄火巻きを持ち帰りで注文。
これから作るのでしばし待つべし、とのこと。もちろん待つわさ、店頭のアレと違って作り置きなんぞせんだろうし。
三水市場の一間だからね、もちろん狭いよ。
でも店内で”フツーの”寿司食っているおっちゃんとか5人くらいいた。
売り子3人に板前4人も居て、相当な人気店である。
10分ほど待って出来上がり、$280払って萬華世界へ。
清酒注文して食器借りて、早速開けてみる。
握りのほうは、ネタが厚めではあるがかなり寿司な見てくれ。
鉄火巻は、太巻きまではいかないが日本でよく見る細巻きの鉄火巻よりだいぶ太い。海苔が中まで巻き込まれている点も差異だな。
味は、日本の安寿司ほどではないが争鮮やLOPIAよりだいぶ酢飯で十分美味い。
いや美味いけど、コレで地場で人気になれるのは若干不思議。ネタが厚切りだからOKなんだろうか。
驚きネタはこれ、
なんとシャリ玉にわさびが仕込まれておる。
地場寿司屋では初めて見たわ。LOPIAでもわさびは別添だったでな。
なおわさびそのものはあまり効いておらず抜け気味。ではあるが別に添えられている練りわさびは練りたてのようでガッツリ効くので両用すると大変結構。
値段は争鮮並みでしっかり寿司な地場モノがついに見つかったわ。
これは気に入ったので寿司や刺し身欲しい時に使わせていただこう。