誠屋拉麺

いつだったかわりと最近、新聞だか雑誌だかで『有名人のお薦めラーメン』なる企画を見たのですわ。
一部で有名な瀬上剛さんは当然というべきか『花月』を推していたんだけど、次の見開きではなんか知らん小姐が『誠屋拉麺』を推していたんだな。
彼女は台湾人/中国人である可能性が高いのでそらそれほど期待はできないのだが、見た目はうまそうだし食べもせずに評定できないのでちょいと食べにいってみましたよ。

場所自体は在台の方は概ね知っているのでありましょうが、微風廣場近く、市民大道沿い。高級な場所ですね。
時間は19:00といかにも混みそうな時間ではありましたが、案外空いていてすぐに入店OK。

店内は鰻の寝床っぽい、奥に長いタイプ。
なお、非常に騒がしい。この密室状態な店に華人を押し込んでいるんだからそりゃ致し方あるまい。エレベーター内や飛行機内と同じですね。

どうもラーメンそのものの他炒飯がウリらしいので、ラーメン小炒飯セットを注文。
テーブル上の小皿は、一番上はフタ状態。

ま、良い手段でありましょう。

で、とりあえず水でも、と思ったが、水サーバーがないのだ。
周りを見ると日本同様にピッチャーとグラスが出てくる方式なようなのだが、我がテーブルにはそれが来ていない。
店員が少ないんだよね。厨房には5人以上入っているのに、ウェイターは1人なんで。つーわけで忘れられているのだ。
言えばすぐ出てくるのはわかっているので、初めてだし評価のためにあえて黙っておいてみる。
すると待つことしばし、水入りグラスと箸が出てきました。
忘れていたのもあるが、片付けが間に合わなくてピッチャー品切れらしい。うむ、イマイチな立ち回りだな。

で、それからまもなくラーメンと炒飯登場。

牛骨白湯ラーメンはNTD160、小炒飯がNTD50というセットなわけである。

味の方は、まず麺のほうは素晴らしい。もうね、ゴリゴリ。
スープはやや薄め。これは残念。
炒飯は、中華炒飯と日本のラーメン屋炒飯を合わせたような味。しかし懐しい感じの味になっていていい感じだぞ。
拉麺も食べたあとは冷房が効いていても汗が出る、自分基準で合格ラーメン。
ただし、具はいたって普通。自慢に挙げている煮卵も含めて至って普通。
というわけで、ラーメン全体では麺のみ極上、他は合格、って感じ。

でもって会計。会計も実に時間がかかる。
こっちではちょっとした買いものでもカード支払いが当り前なのでこういった高級店では殆どカード利用でして、ますます時間がかかる。
しかし待ち抜いて払う段になると、なんとこの店、サービス料を取らない。これはいいやね。日本料理屋ではなぜかどこも意味不明のサービス料があるもんなのに、この味レベルで表示価格どおりとは。

さてそんなわけで、トータルでは結構上等。
餃子は見たけど呆れるほどショボいので、サイドメニューは炒飯にすべきだろう。でも周囲には変な奴だと思われるだろうけど、日本人なんだから気にしちゃいかん。
ラーメン全体では花月のほうが上だけど、麺のみはここ誠屋のほうが上回って居りますな。花月の麺を誠屋に変えれば完全だけどなぁ。