本日の地方ニュースに、このようなものが。
うおっニセ薬! ついに台湾もやりゃぁがったな!
・・・と思って読んでみましたがまぁ穏やかでした。
もちろん決して良いことではありませんが、日本にもあまたあるアヤシイ薬と同じことでした。自分の注意で避けられますね。
いやードッキリした。
最近は中国の関わる薬害ニュースが多いですね。大中華様スキスキな感じの日本のエライヒトたちもようよう報道するようになったからでしょう。
しかしまー実はそんなもんは私が足を運んでいた7年前からあまたあるわけなんですけれども。
ちなみに私が行っていたころは、塩と油は致死性の偽物が多いから気をつけろ、なんて言われました。
とはいえ塩と油なんて気をつけようがないぢゃん、自分で作るわけでなし、ってことでテキトーに過ごしてましたけど無事今まで生きてますね。
インスタントラーメンで死んだ事件も報道されたことだし、食糧倉庫を中国に預けているような状態の日本の皆様も他人事ではなさそうですよ。
古い情報ですが、ニセ率の高いものは、
塩・油・蜂蜜・アヒル卵・牛乳・小麦粉
このあたりでした。これらは安いものに手を出しちゃいかんそうです。
蜂蜜に水飴が混ざってるとか、牛乳が水で薄められているっていうレベルの偽物じゃないですからね。化学合成品が多いのだ。
日本の検疫所自身『事実上のザル』っていってますからこえぇっすな。
いやまぁ食べ物はいいや。今回は薬なのだ。
パナマで365人が死んだTDグリセリン入り咳止めシロップの件がありましたな。
TDグリセリンって何さ、ちゅうことで探ってみますと、これはあのジエチレングリコール入り合成薬品でありました。グリセリンとかついてますが無関係。
ジエチレングリコールは不凍液とかブレーキ液とかに使われるやつで、けっこうこれで死んでます。日本でも以前、これの入ったワインが輸入されて『毒入りワイン』なんて騒ぎになってましたね。
実はこのTDグリセリンなるもののメーカー”泰興甘油厂”、過去にも問題起こしてます。
毒糖漿巴拿馬致死百人 原料來自中國
名前だけ見ると立派な会社かと思いきや家族経営ぢゃないか。ちなみにWebページではこのTDグリセリン、歯磨き粉に使えるとか。ダメだろ使っちゃ、きっと。
ついでに品名に突っ込むと、この”TD”ってのは『替代(ピンイン : Ti Dai)』の略。中文かいな。なんかメジャーな化学略語とかかと思ったのに。
泰興甘油厂の見解も出てますね。
『うちらの製品に問題などないわい。出荷した後どう使おうと知らんわ。訴えられたって絶対に責任などないがな。』
だそうだ。ソウカソウカ。
これは国外で多数死んだから目立ってますが、実は大陸国内ではまだまだあまたのニセ薬事件があります。
そも事件に取り上げられないものもあるんで、挙げきれないでしょう。
最近のおおきなものでは2006年4月、”国営”斉斉哈爾第2製薬のアドミラルシンとか。あっ、これもジエチレングリコールぢゃないか。
こうなる理由も考えたことがあります。もちろんごくごく私見ですが公開。
かの地の人々は一万年も五千年も前から、砂漠のオアシスみたいな土地の使い方で暮らしてきているわけです。オアシスの外は化外の地、って感じで。
住まうオアシスの安全と発展が保たれれば万事OKなわけだ。
だから外に出したものが問題のあるもので、それをねじ込まれても『知らなかったのか馬鹿だねーアハハー』でOKなのだ。
この辺の反応は、前述の泰興甘油厂の見解もそうだし、『自分で作った作物なんか食わないよ』や『自分で育てた鶏?卵だって食べるはずないぢゃんアブナイ』とかにも出てます。先日起こった洛陽の川での魚大量浮き上がりで近隣住民大フィーバーとかもそうですね。あれは当然自分たちで食べず、外に売るでしょう。
あっ、そういえば韓国で生ゴミ再生餃子パニックが起こったとき、工場が『あれは日本を主とする海外輸出の製品。だから大丈夫。』とか言って国内を鎮めてたな。
あそこも同じ思想なんだろうか。