市長選挙

今週末12/9は、台北市長選挙投票があるそうです。私は日僑なのでもちろん関われないわけですが。
でもって、今朝のニュースは選挙関連がほとんどでした。中にはこんなのも。

タクシー運転手が乗客に政論を無理やり聞かせたら罰金NTD1200。他の中華文化圏と同じく罰金文化なのです。


部外者(客分)とはいえ台北市住民だし、少なくとも今はこのままいつまでも台北を根拠地としていたいと思っているので、選挙は少々気になります。
個人のWebページで政論を述べても罰金NTD1200はないので、これも記録のつもりで我が拙い知識と見解を記してみましょう。

もちろん多数の候補者がいますが、現在、台北市長選挙で動向の気になる候補者は3人です。

郝龍斌 : 國民黨
ラファイエット事件の主役郝伯村の実子。田中真紀子みたいなもんか。
選挙直前に國民黨に入党。でも以前民進黨内閣で環境保護署所長をしていて、そのときの施策がコンビニ袋有料化。資源保護と環境意識の高揚を狙ったと言う本人の弁だが、袋メーカーは4割強の売り上げ低下に対し袋の厚みを増して単価UPで対抗し、ゴミの量も倍増したため逆効果となってしまった。
國民黨公認による馬英九の後光が非常に強い、というかそれしかないイメージ。党内でも『手のひら返しが常套のカメレオン』と言われているらしい。

謝長廷 : 民進黨
以前の高雄市長。名前にそぐわぬスーパードブ川だった愛河を浄化したらしい。2020年に台北オリンピックを開きたい・松山空港は廃止して公園などにする、と謳っている。
スローガンは”愛、信任”だが、『みんなに夢を』と言っている。実行力はありそうだから夢を語られると期待がもたれやすいだろうなぁ。

宋楚瑜 : 無所属(親民黨)
中国大陸生まれの生粋外省人。元國民黨だが総統選立候補でもめて除名。しかし國民黨との関係は強く完全ないわゆる青陣営(ちなみに民進黨派は緑陣営といわれる)。
ご本人が当選することは難しそうだが、馬英九の弱み(汚職だろうなきっと)を握っているらしく、密談などしているそうでキーマンになりそう。

もし私が票を持っていたら、謝長廷を選ぶでしょう。
中国なんぞ住めるか!ってわけで日本の役所にも中華民国・台湾で届け、中華人民共和国への書き換えを拒否してきたのに中国になられてはやってられん。というわけで宋楚瑜はありえません。
郝龍斌はお坊ちゃまな職業政治家にしか見えません。まぁタダの國民黨の傀儡になるとしても、やはり中国との同化を目指す党を支援することは出来ません。ありえませんが万が一”中国が台湾に併合”されるとしても、あんな無茶な国を背負いきれるはずはないし。

謝長廷が気に入っているわけではなく、他にしたくないからなんだよなぁ。
オリンピックなど夢を語るのも結構だがそれを政治家として発言するなら、開催のための土地確保は松山空港跡地でいくとしても、今の酷い渋滞や大気汚染などにせめて対策案を明確に示さんと。
そもそも松山空港をつぶせるのか?実用上は新幹線が通ればOKかもしれないが、航空関連の反対とか離島の問題とかないのか?

テレビメディアの聞き取り調査などでは、現状郝龍斌が最有力で、謝長廷がそれを下回ること10%ほどといった状況らしい。でもメディアは青偏重なので率直な意見を述べる人は然程多くないらしく、結局良く分かりません。開票が楽しみですな。

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