ACF Film

片付けの洗浄が大して面倒でもないので精度の面からDLP(LCD)の3Dプリンタを使っておるのだけど、肝パーツに離型膜がある。
樹脂槽底面に張ってあり、LCDと樹脂液の間に介在して紫外線が当たった部分を固めて引き剥がして積層するわけだ。
成形後の2次硬化が必要な程度なので成形露光直後は柔らかいわけで、この離型膜に樹脂が張り付く力は弱ければ弱いほど宜しいわけだ。ガッチリ張り付くと引きはがすときに裂けたり変形したりするでな。

で、離型膜の素材はデフォFEPで、これをPFAに張り替えて使っておる。FEPより若干高い程度で確かに剥離性は良いので宜しい。
でもそれでも、特にWater washable樹脂だと歪みが出ることが多く、生物とかのフィギュアならともかく機械のハウジングとか作ると失敗がちょいちょい出て困りもの。
サポートをガッツリ増やせば改善はするが完全ではないし、接地面や角度を変えたりして工夫を重ねてなんとかする感じだ。

んでそんな中、最近ACF離型膜ってのが出てきていまして。先週Phrozenからも売り出しの案内Mailが入った。
ACF自体は大昔から知っているんだよね実は。これだろ。何度も検討&利用したわ。
しかしACFにアクリル樹脂が剥がれやすいなんていう物性があるとは全く知らん。

調べてみてもそんな特性は出てこないんだよね。
まー使ってみりゃ分かるんでいっちょ買ってみるか、とも思ったのだが、単価はPFAより少々高い程度なもののPFA離型膜がA4の1枚で買えるところACF離型膜はA4の3枚セット売りなのだ。$1800なので1枚$600、PFAの$500に対して2割増し程度だが、3枚はなぁ・・・大して変わり映えしなかった際にがっかり被害が3倍なんだよなぁ。

ちゅうわけで数日悩み迷ったのだが、結局思い切った。

到着次第張り替えて使ってみるぞ。
はてさて如何程の実力であろうか。

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